「 だからあの子が好きなんだ 」







小チンピラ系が

お好みだというのを
職場の
ランチタイムに
話したところ


昔の可愛さ今も残る
にへいさんが
そう仰った



「 あ本当だ! そうですね! 」





作者が大好きな大好きな
その倹lさんも
ヤンキー風情を売りにしているのだった




















何か月か前の話




ご用事終えてご帰宅の
前にいつもの
最寄りのスーパーへ
立ち寄り
中でお品物を選びながら
回っていると

とある
お客さんのお洋服が
作者の視界に
飛び込んでくる





ぅお~っ
派手ぇなパンツ履いてんなぁ~~~
何気にヤンキーサカムケ仕様じ




ん・・・・・





!!!!!








その派手ぇな
パンツと
ギラギラのスカジャンに
身を包んでいたのは
作者が
愛してやまない
とてつもなく憧れている
いつか会いたいと願っていた





倹lさんであったのだーーーーーーーーーーっっっっっ





ひひひひひひぇぇぇぇぇぇーーーーーっっっ
だだだだめだ見ちゃだめだ
何がカゴに入ってるかなんて
見ちゃだめだーーーーーっっっっ
ぅおおおおおおおおおっっっっっ
見ちゃう見ちゃう見ちゃうけど見ちゃだめだーーーーーーーっっっ
お買い物してるとこなんて
見ちゃだめだーーーーーーーーーーっっっ
気づいてないふりしなくちゃだめだーーーーーーーーーーーーーーっっっっっ










作者は今まで
大好きな券\人に偶然
お会いしてしまったようなとき
声はかけられないし
ましてや握手もサインも求めたことが
一度もなく
何しろその意味では
大変に憶病の意気地なし
なのに
その倹lさんを
好き過ぎるあまり

「 会ったらねもう絶対握手してもらうもん! 」



よくよく公言していたのである





のに
スーパーの
お総菜売り場
という
あまりにも日常すぎる空間の
一角の超近距離に
お互いが立っていると
いうだけで
もう息苦しくなって
いたたまれなくなって作者は
ご自分のお買い物も
そこそこに
さっさとお外へ
出てしまったのです

出てしまったのだが
足がどうにも
ご帰宅の方向へ進もうとしない


変なあぶら汗かいて
何んの意味もなく
ケータイの画面を見つめる







あーーーーーーー!!!!!

ででででで出てきたーーーーーーーーーーーーーーっっっっっ

てゆうかあんた出待ちしてますやん







「 す! 」

「 すみません! 」

ひゃあ~っ! 声かけちゃったよ作者ぁぁぁぁぁ



「 だ だd大ファンです! 」







あぶら汗かなぐり捨てて
勇気を振り絞って
やっとそれだけ
言ったら



「 ありがとう 」

口元が言ったような言わなかったような
とにかく
にこっとだけ笑って
その倹lさんは

去って行ってしまったのです・・・・・










一体全体
こんなスーパーの前で
声かけられて
やっぱ嫌だったかもだよな
迷惑に思ったかもだよね
だって他の人に
気づかれるのきっと嫌だもんな
人気者だからいちおう
笑って返してはくれたけど
本当はきっと
迷惑だったんだろうなきっとそうだよなああああ迷惑かけちゃったよぅぅぅぅぅっっっ





ぐちぐちうだうだ
ご自宅につくまでの道すがら
頭の中が
愚痴とうだで
いっぱいになった

ほんのたまには
作者も
声をかけて
いただくことがある
決して嫌じゃないし迷惑でもないし
むしろありがとうと思うよ



けど突然に
声をかけるほうの立場になって
ほとほと
気が動転して
死にそうになりました

好きな男の子に
お手紙書いて渡すとか
一所懸命選んで買ったチョコレート渡すとか
人並みに胸キュンの
経験したのは
中学時代だったよね
そのあともうちょっと
大人になったときだって
軽音の先輩に
恋したこともあったよね
一緒にバスに乗って
ドキドキしたこともあったよね
でも

こんなにも破裂
しそうだったっけ
覚えてないのはあんまりにも
昔のことだからか





おそらく作者
その倹lさんのこと
相応に本気で好きなんだよ

ヤンキー系がお好み
なのにその
倹lさんのこと対象外だったのは








その倹lさん女性だからだ




















昔からやっぱり大ファンの









この人になら


「 握手してください 」





案外すらすら
言える気がするんだけどって失礼か







作者が好きなのはどっち