『ジャズコーラスとは何か？』

　日曜日は久々にBreezeさんとの演奏＠こちらも久々の北千住Birdlandでした。私自身Breezeさんとのお付き合いは長いですが、結成31年になるそうです。最初は5人だったと思いますが、ソプラノの小菅けいこさんとバリトンの磯貝たかあきさんが不動のメンバーで、テナーの中村まなぶさんも、加入してから既に20年だそうです。一番若いアルトの松室つかささんは、現在産休中とのことで、11月くらいから3人で活動されているそうです。

　4声と3声って、大きく違います。そのためにアレンジも全部書き直したそうで、新たに覚え直すのは大変なことだと想像します。

　なにせ、歌詞を覚えるだけでも大変なのに、難しいハーモニーパートの旋律まで覚えなくてはいけないのです。譜面を見るわけにはいかないし、自主練習も合同練習も必要です。

　磯貝さんにそれを聞いたところ、＜ハーモニーを覚えるのはまあ、なんとかなるんだけど、歌詞を覚えるのは大変！＞とおっしゃっていました。わかります。ハーモニーにはある程度法則があります。G7の次は、Cに行くことが多いのです。でも、歌詞には法則がない。LOVEの次に何が来るか、全く決まっていないのです。わたしは＜よく、そんなに色々な曲を譜面なしで弾けますね＞と言われますが、実は、歌手の方で色々な曲をすぐ歌える方が凄いことだと思っています。

　しかし、さすがに20年以上続けてきた仲、ということで、どんな曲でもしっかりハーモニーやリズムの根幹が揺るぎない、という境地に達している感じがしました。単に音程やリズムが合っている、ということだけではなく、その中にある微妙な＜揺らぎ＞まで、グループの個性として、表現しているという感じ。

　＜東京ブギウギ＞のような、トレンドの曲も、押さえてレパートリーに加えているのも立派だなあ、と思います。アレンジは野口久和さんのものが多く、その音楽的内容が良いのはもちろん、彼の書いた手書きの譜面があまりにもきれいで読み易いのに感動！最近、こういう手書きのきれいな譜面って、全然見なくなりましたから。また、メンバーの中村さんのアレンジも増えてきているそうです。

　わたしはコーラス大好きなので、本当に楽しかったです！Breeze さんに続く、若手のジャズコーラスグループが、なかなか出てこないのは残念なことですが、個人の努力だけでは成立しない分野で、それだけ存続させるのが、難しいのでしょうね。

　今週の後半予定は。

本日水曜と明日木曜は一日中大学。

明後日金曜日は日曜日のライブのためのリハーサル。

土曜日は三橋りえ(VO)さんのボーカル・セッション。

日曜日はクローズド・ライブです。

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