新婚旅行で日本へ旅する女の子は我が家へ来てくれました。我が家は人里離れた一軒家であることはしつこいほど力説するので、皆さまもよくご存じのはずですが、小包を家まで運んでくれる郵送会社のトラックの運転手さんも、旅行者も、ほぼ、まっすぐ我が家へ至るということはありません。必ずと言っていいほど、我々の助けが必要です。電話がかかってきて、村まで行ってしまったとか、別方向へ行ってしまったとか、電話での誘導または、夫が車でアスファルトの道まで出て行ったりします。

 

ところがこの彼女ラウラは一人で家の前まで来れました。頼もしい女性です!彼女の家から20kmはあると思われる我が家ですが、約束の時間内に着いて、早速レッスンをしました。彼女の新婚旅行出発まで1ヶ月しかないのと、当然ながら結婚前の忙しさ、思うように時間は取れません。そこを無理して来てくれたのです。なんてありがたいのでしょう!

 

我が家には車が一台しかなくて、それをこのところ、息子が仕事で毎日使っているので、私はこの日本語を教える仕事は断っていました。街の学校まで仕事が入れば、いつもは教えに行っていますが、運転の出来ない私は夫に送ってもらわなければなりません。とは言え、その日に合わせて大きな町のコープで夫は買い物をするので、「済まない」という気持ちは少し軽くなります。学校では1時間半のぶっ通しレッスンで、学生は飽きないでもっと続けても良いくらいなんですよ。

 

今朝はかなり走るような授業だったと思います。「日本語を書くことも覚えたいですか」と聞くと「できれば・・・」という答え、嬉しいですよね。それで、「いろはうた」と「普通のあいうえお」を簡単に説明して、なるだけ、書いて覚えるようにと宿題にしました。

 

やはり、真剣に何かに向かおうとする人を前にすると、こちらにもそのエネルギーがガンガン入ってきます。今朝は本当に元気がもらえました。感謝です。