〜琉球紅型〜 (りゅうきゅうびんがた染め)について〜

 

沖縄を代表する伝統の染物「紅型(びんがた)とは沖縄の自然を映し出した伝統的染物。

紅(びん)は色全体の意味、型(かた)は模様
15世紀 琉球王朝時代、舞台衣装や王侯士族の 晴れ着として、中国など海外交易の交易品として 重宝されてきた琉球紅型。

先の大戦で、貴重な資料のほとんどが焼き尽くされ 伝統が途絶えようとしていました。

戦後、首里の城間紅型一族が焼け野原の中 尽力を注ぎ復興させ、現在の普及に至ります。

琉球舞踊の艶やかな踊り衣装や、和装だけで なく、カジュアルな衣類やインテリア雑貨など

紅型独特の色合いやデザインは幅広く日常に 広がりつつあります。

 

 

 

沖縄の伝統染技法 紅型をあさひやさんは独自のデザインにて

表現し作品を作っております

 

こちらは以前にUKAに製作していただいたコラボ作品

 

↓  筒引き染め ダリア ↓

 

 

 

琉球紅型の作品ができるまで とっても長い工程を通って製作していきます。

紅型 筒引き染め(筒書き) とは

風呂敷や舞台幕、旗など大きな布を染める際に用いる筒引き染め。

もち粉と米ぬかを混ぜて作った防染糊を、厚手の生地で作った布製の筒に入れ一気に書き上げます。

線の太さによって表現も変わるので、筒先の大きさも何種類か用意します。

型紙を使わず、下絵に沿ってフリーハンドで糊を引く技法。

大胆でおおらかな表現ができます。

糊筒 絵柄は顔料で染め、ベースの黄色は科学染料で引き染めをします。

 

左)色差し                             右) 隈取り後

 

琉球紅型ができるまでの工程をご紹介いたします

 

 (1)図案(デザイン) 伝統的な古典柄や創作柄など。

「図案 紅型染め あさひや」の画像検索結果「型置き  紅型染め あさひや」の画像検索結果

 

 

(2)型彫り 防水性の和紙と突き彫り専用のシーグ(小刀) ルクジューという下敷きを使います。

道具はすべて手づくりします。

島豆腐を乾燥させたルクジューは 適度な油分を含み、シーグの刃先を守ります

 

(3)紗張り 彫り終えた型紙に紗という細かい網を 貼り付けます。

合成漆を塗ることで、 強度と耐水性が増し、長持ちします。型紙は10年以上使用できます。


防染糊作り もち粉、米ぬか、塩、水を混ぜドーナツ状にして 蒸し上げます。蒸しあがった糊は熱いうちによく混ぜ 保存します。生地や用途に合わせて粘りや 糊のやわらかさをその都度調整します。型染めの肝と云われる糊作り。

湿度に合わせてグリセリンの量を調整し、 乾燥で糊が割れないように注意します。

「防染糊作り 紅型染め あさひや」の画像検索結果


(4)型置き 型置き台にしっかりと生地を張りつけ ヘラを使い型紙の上から糊を置きます。 生地に模様を写し取る工程です。 連続してつながる柄は繋ぎ目めに合わせて ずれないように型を置いていきます。 糊の厚みを均等にし、乾かないうちに 手早く進めます。


(5)豆引き(ごびき) 型置き後、糊が乾いたらにじみ止めの豆引きをします 大豆を絞った汁と海藻(ふのり)を混ぜ大きな刷毛で ムラのないよう全体に引きます。豆汁と色づくり 一晩水につけて戻した大豆をすり潰し搾ります。 大豆のタンパク質が生地に顔料を定着させてくれます 顔料は不溶性の鉱物なので、染料のように 生地に浸透しないため、豆汁とバインダー助液を混ぜ 固着剤として使います。 顔料は摩擦には弱い反面、紫外線に強く 沖縄の強烈な日差しでも色あせないように昔からの工夫が紅型独特の色合いとなります。


(6)色差し(配色) 豆汁でうすめた顔料を一色づつ差していきます。

薄い色から濃い色へ。バランスをみながら全体を 染めます。 使う刷毛は、生地によって使い分けます。

毛先がやわらかい鹿毛や、硬い猪毛。 染色道具のほとんどは京都の職人さんの手づくりです

 

 


(7)刷り込み 色差しよりも濃度の濃い顔料を重ねていきます。

生地に顔料を定着させるため2本の刷毛を使い分け、 乾いた刷毛でしっかりと刷り込みます。


(8)隈取り 歌舞伎の化粧、隈取りと同じで絵柄に陰影をつけ、 ぼかすことによって、立体感が出ます。

隈の取り方や色の合わせ方には昔から一定の 決まりがあり、鮮やかな中に落ち着きがある 紅型独特の表現となります。

刷り込みよりも濃度の濃い顔料を筆で付け 乾いた刷毛でぼかして形をつくります。

隈の取り方で仕上がりが左右されるので とても大事な工程です。


(9)色止め 一週間以上乾燥させ顔料を定着させます。 染料の場合は蒸し器に入れ蒸気の熱をあてます。

(10)水元(みずもと) 乾燥させた生地を水に数時間つけ 糊をふやかします。 強めの水圧で洗いしっかりと糊を落とします その後お湯につけ完全にでんぷん質を 除去します。

乾いたら完成です。 染め上がった生地は縫製して小物などになります。

 

 

とーーーーっても大変な作業

道具から全て手つくり。 手作業。

ukAでは素晴らしい伝統的技法を次世代に続いてほしい。大切にしていきたい。 

という想いであさひやさんのような伝統工芸作家さんの作品を多くの方に見ていただきたいです★

 

 

あさひや紹介 

〜こころ おどる いろどり〜

 

南国の鮮やかな色彩をそのままに。
手染めのあたたかさを身近に感じられるよう、
日常に使える雑貨や衣類を中心とした
ものづくりをしています。

 

伝統的な古典柄から沖縄の草花・自然をモチーフとしたデザイン、

旅する中で刺激を受けた民族文様など、自由な発想でデザインし染めています。

 

紅型は沖縄を代表する伝統工芸の染色。
伝統の技法に忠実に、ひとつひとつ丁寧に染めています。

オーダーメイドも承っておりますので、
お気軽にお問合せください。


・琉球びんがた事業協同組合後継者育成事業修了


・沖縄県工芸技術支援センター紅型研修修了

 

 

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あさひやさんの紅型をはじめたきっかけブログはこちら

 

 

【お手入れ方法】
アイロンをかける際、絵柄には当て布をするか、裏アイロンでおねがいします。
紅型の柄に直接アイロンが当たらぬようご注意ください。

顔料の特徴として紫外線には強く色あせることはありませんが、摩擦に弱いため、お洗濯の際は絵柄を内側にして手洗いをおすすめします。洗濯機を使用する場合は裏返して洗濯ネットに入れ、中性洗剤を使用してください。

乾燥機・ドライクリーニングはお控えください。
摩擦の毛羽立ちにより絵柄の色味が淡くなる場合があります。ご注意ください。

 

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