「なんか知らんけど、そう決めた」の威力。2020を振り返る。 | 矢野絢子オフィシャルブログ「矢野絢子の生態系観察所(仮)」Powered by アメブロ

「なんか知らんけど、そう決めた」の威力。2020を振り返る。


 2020年を振り返ると、私もそうだが、世界中の人たちがみんな、本当に「日常がひっくり返った」1年だった。
 まるで障害物競走のような、初めての嵐を航海するような、マジ真剣に改めて、この私が私を「どう生きるか」に向き合わざるを得なかった1年。

 
 生まれて初めてアフリカの地を踏み、タンザニアはザンジバル島で最高の音楽フェスにどっぷり浸かったり、天国みたいなビーチでビール片手に「ヘイホー!ヤーマン!」していた2月が、幻のように遠く感じる。

 


 当たり前のようにこれからも続くだろうと思っていた「旅」と「ライヴ」が出来なくなり、5月に新譜をリリースするもレコ発もままならず、本当に心の底から腹が立った(笑)。でも「待てよ、私は何に腹を立てているんだ?ウィルス?社会?先の見えない恐怖?」とずっと考え続けていたら、「なんか知らんけど、怒るのも飽きたし疲れたで。腹立ててる場合じゃないし、どんな状況でも歌う、ゴキゲンにクリエイションする、できる、やる!それが私の人生!!」と開き直れた。 突然ですがここで一句「飽きっぽく、疲れやすくて助かった」。



私のかわいい新譜ちゃん♡

(2020.5Release)

 


 そしてチーム耳六  team3369 – 耳六website を立ちあげて始めた、ツイキャスプレミア配信での自宅からの配信ライヴ「絢s Room」。最初は何も分からないまま手探り状態だったが、これが本当に回を重ねるごとに面白くて、まさに新しい表現の開拓!だった。

 


ほったらかしだったYouTube絢子チャンネル junko yano - YouTube も耳六で色んな動画を撮影編集したり、トークライヴをしてみたりと沢山アップして、全国のみんなの応援のおかげで、チャンネル登録者数も1,000人越え達成することができた(感謝!!)。


 同時に感染症対策を取りながらの有観客現場ライヴも何本か出来、生で人と向き合い、時間と場と音を共有することの強烈な力強さに、改めて感動してワクワクできた。やっぱライヴって最高!生って最高!(レコーディングメンバーとのレコ発も大阪と高知で出来た!わーい!旅も、単発で大好きな人たちに会いに行けた!)

 




 こんなに高知に、家にいる時間があったのも十数年ぶり。おかげで昨年10月から始めた「絢子農園」にも足しげく通うことが出来、家族や友人たちと収穫を楽しんだり、収穫した野菜を干したり煮たり焼いたり蒸したりして、みんなと食べる喜びも沢山味わえた。


 こうして並べてみると、案外Happy。


 思えばこの「絢子農園」も、昨年10月にふと歩いていて、自分の暮らしや、周りの環境の流れの中で「このままじゃなんかヤダ。自分ヤバイ」と違和感を感じ。そのまま何故か号泣しながら歩いて5分後「そうだ、農やろう。自分の食べるもの、自分で作ろう」と思い立って、いきなり始めたんだった。

 自慢だが、だいたい寝てるか、音楽してるか、酒を飲んでるか、の私が畑をやるなんて、当時は私が一番想像してなかった。(知識も経験もゼロなのに、勉強するのもめんどくさい!)
 ただ「あり得ないことは、あり得る」という最高の言葉だけを胸に、友人を頼りに飛び込んでみたら、なんかできた。 
 両親もすごく喜んでやる気満々元気になって、家族で一緒に共同作業する楽しさ、というものが生まれて初めてくらいの感覚で理解できた。私は自然と人が大好きなんだということを知った。




 そう、直感おそるべし。


 振り返ると、「なんか知らんけど、そう決めた。」という直感で私の人生成り立っているかもしれない。

 「とにかく、なにはともあれ一生歌う」と決意した20歳。3年後、バイト暮らしに嫌気がさして、極貧生活しながらライヴだけをして「絶対に働かずにピアノを手に入れる」と決意したその年にコンテストで優勝、賞金でピアノゲットからのメジャーデビュー。
 息子を産んだ時も「なにはともあれ30までに子を産む。絶対男の子」と固く決意して、翌年妊娠からの出産。

 これは「運がいい」とかではないと思う。
 「願い」ですらない強烈な「確信と決意」。
 「なんか知らんけど、そうきめた!」で、人は自分の人生の舵をいつでも思うように取れるということを、私は自分の体験でもって知っている。


 そしてこの12月。まさかの濃厚接触者でPCR。陰性だったけど2週間の自宅待機。やりたかったライヴが出来なかったのは本当に残念だが、もう怒らない(笑)。これは、「強制的な人生の休息」が必要だったんだと、素直に思っている。休息であり、これからの私の在りようを決意する正念場。

 今までの私は、本当にずっとずっと1人で何かと「戦って」来た。「戦い方なら任して!」と前のめりに。そうしたくてしたくて、たまらなかったから。でも今の私はもうそれを選ばない、ということがこの1年を通して分かった大きなこと。

 戦わない、ジャッジしない、自分を溺愛して、能力をフルに活かして、相手も活かして、分離じゃなくて、溶け合って、大きなパワーをぐるぐる回す。
 それが私の愛だと決めた。

 あーーーーーーーーー長かった。ここまで。よくやった。戦いをやり切った。あとは、思いっきり力を抜いて、アホらしく、楽に世界を遊びきる。もう2度と生まれ変わらなくても後悔しないくらいに、この素晴らしき美しい世界を、この命で遊びきる。


 というわけで、2021年、なにはともあれ、矢野絢子の新しい創造の拠点~絢s Salon「Antenna」~を立ちあげます。
 私のおなかの底から湧き上がるものを、音楽だけじゃなく色んな形でクリエイトしてゆくための総合サロン。 

 今、新しく始めようとしているものは、「ヒーラー」と「猟師」!!
 自分で作った野菜たちを加工して色々製品化もしてみたい。
 音楽も勿論、次回作や「土佐べんのうた2」も耳六と作りたい。

 何がどんな風に、どんな形になってゆくのか、私もまだ未知の世界だけど、とりあえず「なんか知らんけど、やる」。詳細は随時アップしていきますのでお楽しみに♡

 あんまり意気込みすぎて、また前のめりにならないよう、ワインと昼寝だけは欠かさず、勝手に優雅にやっていきたいと思っていますので、みんな生暖かく、おもしろがって見守ってくださいまし。

 以上。

 今年はなんかしょっちゅう「けついひょーめー」したなー。「けつい」も「ひょーめー」も大好きだからなー。

 最後まで読んでくれてありがとう。これからもよろしく。
 それではみなさん良いお年を。またどこかで会いましょう。

 らぶ&はぐ  矢野 絢子