それが、正しい三十路の歩き方 | 矢野絢子オフィシャルブログ「矢野絢子の生態系観察所(仮)」Powered by アメブロ

それが、正しい三十路の歩き方

先日、旅先で「ブログ更新待ってますね」というありがたいお言葉をいただいた。

 

それで、昨年から更新していないことに気づいた始末なのです。

 

お久しぶりです、もう二月も終わりではないか、こないだ明けましておめでとうって言ったばかりなのに。

 

こういうと年寄りみたいでなんですが、本当に月日が経つのは早いですね、

 

そしてそれに気づくたびに安心します。「あーちゃんと月日が経ってる、動いてる、終わっていってる」って。

 

 

 

2月4日は私が初めてライヴをした記念日。

 

今年の2月4日は鳥取県の倉吉ブックセンターでのライヴ。

 

大雪のせいで6時間でゆけるところが12時間かかり、ライヴの始まりもすっかり遅くなってしまいましたが、

 

待っていてくれたお客さんやお店の方々、そしてブックセンターに来たばっかりの古い、新しいピアノも待っていてくれました。

 

外の吹雪と対照的にあたたかなムードの中、21年の締めくくりと新しい22年目の始まりを思って歌いました。

 

そんな素敵な夜で幕開けした2月の旅の締めくくりは、

 

本夛マキちゃん、大柴広己くんとの3マン3デイズ「正しい三十路の歩き方」でした。

 

この3マンの発起人は徳島の寅家さんという3人がそれぞれ歌いに行っているお店のマスターで、

 

全く三人とも予想外のコラボライヴだったわけですが、ふたを開けてみると「なぜいまこの3人だったのか」

 

私にとってのその必要性を激しく痛感できた、ありがたくも楽しい3日間でした。

 

岡山モグラ、徳島寅家、高知A BARの3デイズ。

 

ほぼ暗黙の了解的に、みんなで毎日出演の順番を変え、曲も全曲変え、セッション曲も変え、

 

それぞれが今日のそれぞれの立ち位置で1日のライヴをバトンしてゆくこと、その中で自分を最大限に楽しむこと、

 

を同じ熱量で愛とリスペクトを持って楽しんでいるのが演奏を通してジンジン伝わってきて、

 

最後の日は二人の歌を聞いて泣きそうでした、いや、ほんというと涙がポロリしちゃいました。

 

マキちゃんは私と同い年の38歳、大柴くんは3つ年下の35歳。

 

この三十路街道をゆく3人。移動中や空き時間での話の中で、それぞれ17歳くらいから音楽をはじめたこと、

 

20代でデビューして、今は自分で自分の活動を回しながら、好きなミュージシャンと音を鳴らしたりもしつつ、

 

基本は一人で歌を作りうたい、演奏しながら全国旅をしていること。などなど共通点を沢山見つけました。

 

やはり同世代ということもあり、20代からの環境や家庭の変化や転機なども、どことなく「うんうん、わかる」という感覚が強かった。

 

2人もそうだと思うけれど、私はワンマンライヴが殆どで、同じシンガーソングライター(しかも同世代)とライヴをすること自体

 

最近めっきり減っていたし、ツアーとなるとほぼ皆無です。

 

自分の名前を看板として掲げ、プロとしてお金をもらって旅をする、一人で歌を作って歌って演奏して、制作をして

 

ひと月、半年、1年先の活動をどんどん自らマネジメントして進んでゆく。

 

自分自身がやってることを、外側から見ているような不思議な気持ちになって「えらいなあわたしたち」とこっそり自画自賛したり。

 

お店の方とのやりとりや、お客さんとの接し方、サウンドチェックの仕方、ライヴ前、ライヴ中、ライヴ後の過ごし方、

 

二人の一挙手一投足がダイレクトに参考になるなと思いながら、勝手に染み込んできました。

 

それぞれの、本当にそれぞれの歩き方。

 

でもやっぱりライヴの演奏中が一番感動しました。毎日の現場と出演順や本番の空気の中で、

 

今日という一日のライヴを成功させるために、お客さんに楽しんでもらうために、

 

短い時間の中で、自ずとその時の自分の役割を察知しキャッチし、バトンする、

 

そしてきっちりオリジナルの世界に空気を染めてゆくパフォーマンス。

 

私には出来ないことを、そしてやりたいな、と思うことを沢山みせてもらって、胸がドキドキしました。

 

「これが三十路の歩き方」を合言葉に、3デイズを終えて、「今度は四十路の歩き方で集まろうね」と

 

またそれぞれの道に戻っていったわけですが、

 

やっぱり今の私でよかったし、今の2人の歩き方をみせてもらってよかったなあと心から思える帰り道でした。

 

 

 

わたしはシンガーソングライターで、ひとりで活動してる時間が多いけれど、

 

それには数えきれないくらいのいろんなひとりひとりの愛や手助けがあって歌っているし、

 

おかげでどんどん素敵なことが膨らんで広がってゆくわけ。

 

だからこれからもどんどんアンテナが動くほうへコミットしていって、いいも悪いもその結果は自分でぬぐう。

 

こうなるともうそれは職業に関わらずすべての人の、道に通じるな。

 

 

あと最近痛感することは、オリジナルでも、そうでなくても、音楽は「人間力」やなと。

 

ジャンルレス。

 

だから、よく知らないのに知ったふりをして好奇心を閉じるのはやめようと思います。

 

曇りなき心と目と身体でしっかり見て聴いて感じて、いいところだけ盗もうと思います。

 

めざせ大どろぼうの矢野絢子。

 

 

明日は恒例の高知歌小屋でのジウニツキライヴです。これでほんとに2月はおしまい。

 

来月からも全国各地で素敵な素敵な夜が私を待っている。

 

そしてそして!!!

 

あなたのことも心よりお待ちしております。来てねー♡

 

2月24日(土)  劇場 歌小屋の2階 昼・矢野ギタ絢子(3階) 夜「標」ライヴ(2階) 


 

3月3日(土)  劇場 歌小屋の2階 ディアズ~洋楽日本語カバー~

 

 

3月4日(日)  大阪西成みの家 スナック絢子

 

3月8日(木)  新潟GOLDEN PIGS「暗黙の領海 第31話」矢野絢子(高知) vs 言葉 翔

 

3月10日(土)  東京・下北沢 音楽食堂 空飛ぶこぶたやPETER PAUL& 絢子「花咲く夜のハーモニー」

 

3月11日(日)  北海道・函館シエスタハコダテpresents シエスタバスキング

3月12日(月)  北海道・函館 夢恋座 「スナック絢子×ジェットウォン」

 

 

 

 

3月18日(日)  高知窪川四万十会館 『矢野絢子(歌)×足田メロウ(絵)ウタアカリ』

 

 

 

3月20日(火)  愛媛・松山 スタジオOWL  矢野絢子×足田メロウ「ウタアカリ」

 

 

 

3月23日(金)  京都 UrBANGUILD~旅は道連れミチスガラ、絢子とメロウの東海道三次ツアー~

3月24日(土)  名古屋 喫茶モノコト~空き地~ ~旅は道連れミチスガラ、絢子とメロウの東海道三次ツアー ~

3月25日(日)  ★昼ライヴ 東京・青山 白白庵 ~旅は道連れミチスガラ、絢子とメロウの東海道三次ツアー~

 

 

 

 

3月25日(日)  ★夜ライヴ 東京・高円寺 BARON / 矢野絢子「ウクレレ日曜日」Vol.41

 

 

 

 

3月31日(土)  劇場 歌小屋の2階「しおり」ライヴ

   同日出演 ヤマモトマサヤ・トリオ(40分)