池マサト氏より、New Album「ミチスガラ」へ | 矢野絢子オフィシャルブログ「矢野絢子の生態系観察所(仮)」Powered by アメブロ

池マサト氏より、New Album「ミチスガラ」へ

 池マサト氏は高知の歌うたい。「劇場 歌小屋の2階」の代表。20年前の冬、彼の音楽と出会い、彼や彼の仲間が作り上げたヘンテコな小屋「メキシコシティ」で繰り広げられる奇妙で熱い世界に惹かれてわたしも歌を歌い始めました。それから20年。

 今もなお師匠であり、うた仲間である池氏から矢野絢子最新アルバム「ミチスガラ」へのコメントをいただきました。ありがとうございます★

 

以下全文

 

 

 

「ミチスガラ」に寄せて

 彼女の愛犬、春吉の冥福と代わって届いた「ミチスガラ」。

春吉の名付け親である私にはそう思えます。お茶でもお酒でもコーラでもいいけど、ここは何年かぶりに牛乳でちょっとした贅沢をしながら。

 

 流れてきた歌を私はここ1,2年矢野ギタ絢子でずっと観て聴いて来たひとりです。多くはその出来立てから。

 今日も矢野ギタ絢子ライヴでいくつか観て聴きました。それはギターで歌うための曲ではないのでしょう。しかし歌の原形に今まで私は触れていたのです。CDを聴いてそう思えます。私の知ってる歌の原形がきれいに残されているから。

それは、ゆずり合わずに、このアルバムに関わった方たちが歌の気持ちを大切に「歩みより」、歌のための音の結晶を作り上げているからだと思います。

 

 今日彼女は「素直に作った歌は、いざという時に自分を救ってくれるものだ」と語っていました。歌に合わせて奏でる音も素直に、できそうでできないことの方が多いと思いますが、この「ミチスガラ」は私の心もなだめてくれます。

 

 「一本道」、これは初めて聴いたのかな。“今朝早く君は一人…”春吉ありがとう。春吉も牛乳ベロベロしてたな。最後のひと口、牛乳を飲む…すると、

21年前の矢野絢子の「すず」が喉もとでごくりんりんとなった。

                         池マサト 

2017年9月23日