いるか、かめ、メヒカリ、り、り、、りす | 矢野絢子オフィシャルブログ「矢野絢子の生態系観察所(仮)」Powered by アメブロ

いるか、かめ、メヒカリ、り、り、、りす

2015年の歌小屋の2階以外のツアーライヴ全行程終えて


我が家に帰ってきて、死んだように眠って、狂ったように片付けと家事をして、


ひと段落。そらはピカピカの洗い立てみたいな青。


あっという間に夕暮れが来て、今日は珍しく父のリクエストで近所の串屋さんにでかけた。


(私は高知にいるとき極端に外出を拒むので)


家族四人で、夕闇迫る12月の町をしりとりしながら歩いた。


しりとりは「生き物、もしくは植物しりとり」だ。


なんかいやっても「る」がむずかしい。


瑠璃、瑠璃菊、くらいしか思い浮かばない。


る、る、る・・・。


串屋さんは、ちょっとリッチなたたずまいで、お任せコースでストップというまで


色んな串を出してくれる。普通のお店ではないような面白い串もたくさんあって、


美味しくて、普段よりたくさん食べた。


両親はビールを、私はワインをのんで、王様はジュースを飲んだ。


お店ではしりとりはしなかった。(しりとりの醍醐味は移動中か湯船だから)


少し酔っぱらった父は、


先日の京都でのリクエストライヴをとても面白かったと言ってくれて、


私の音楽について


「今まで走り続けてきたから、これからはゆったりと休息しながらしなさい


 いい音楽は休息の中で生まれるのだ」


というようないいことを言ってくれた。


「合点承知の助!でも動かないと稼ぎはないで」


と答えると


「稼ぎがなかったらみんなで食べんかったらえいき」


といって笑った。


私はこの人たちが家族でほんとによかったなあと思った。


帰り道は、大人はみんな酔っぱらっていたので、


しりとりはできなかった。


もうすぐクリスマス。


静かであったかい12月。