劇場歌小屋の2階ライヴレポ 3月「しおり」 | 矢野絢子オフィシャルブログ「矢野絢子の生態系観察所(仮)」Powered by アメブロ

劇場歌小屋の2階ライヴレポ 3月「しおり」

さくらさくら、ってはしゃぐのも感慨深げにするのも飽きてきちゃったこの頃。


皆さんいかがお過ごし。


今年も花粉症発症しなくて安心。あれっていつ発症するかわからないらしいです。


「田舎育ちの子はならないよ」て言う人もいるけど、


田舎高知でも私の周りにはけっこう苦しんでおられる方がおり、


毎年「杉林に行くと治るらしいから、行こう」と言うのだが


皆さんそろって「いやだ」と仰られるので。


私がもし花粉症を発症したら、絶対杉林で一週間くらい修行してみようと思います。






それでは、先日行われた劇場歌小屋の2階の2014年ライヴ「ほどく」より


3月しおりのライヴレポをしてみます。



★2014年3月29日(土)「しおり」ライヴレポ★





◎昼の部

with嶋崎史香vln




1 午前零時の雨(ギター)

2 春明(ギター)

3 犬の影が私の心に映っている(尾形亀之助)

4 何処へ

5 帰郷(中原中也)

6 レモン哀歌(高村光太郎)

7 シャボン玉(モリヤス)

8 桜ケ辻で(2014)

9 青(田部和香)

10 はるのはね

11 敗れし少年の唄へる(宮沢賢治)

12 空にめぐる(池マサト)





3月テーマ「しおり」はさらに二つのテーマに分かれています。


昼の部はそのひとつ「雨香(うこう)」。


日本の詩人の詩に歌をつけたものをメインに、オリジナルや


歌小屋仲間のカバーなど。


ギターでしか歌えない曲もあり、一年ぶりにアルペジオなど。



詩人特集の楽曲は、その他の私の曲たちと趣が違っていて


詩の行間をピアノやヴァイオリンの音で表してゆく。


風に漂う、天上から垂れる一本の蜘蛛の糸のような、ヴァイオリン。



毎年МCなしで朗読を交えながらするのですが


今年は普通にやってみました。合間に何編か詩も朗読。


女の詩は己の肉体を生々しく意識したものを感じることが多い


男の詩は風景に己の肉体や命を投影させるようなものが多い。



同日出演は、大阪から井波陽子さん。


初出演とは思えぬ馴染み具合。


井波さんも詩人シリーズの曲を沢山おもちらしく、


私にあわせて詩人シリーズで演奏してくださいました。


当日にいきなりやれるってすごい柔軟性!


みずみずしくて明るい音色が印象的でした。





◎夜の部 with嶋崎史香vln




1 風の子

2 わけ

3 バラ

4 霧雨ベイビー

5 水之月

6 幻燈(ギター)

7 廓恋唄(ギター)

8 桃若(ギター)

9 桜ケ辻で

10 吉野桜

11 千年酒

12 おるき





夜の部はもう一つのテーマ「花嵐」はなあらし。


土佐の花魁の歌とか、春の恋のうたなど。


三月の池マサトチャペルコンサートから、ステージと客席の間に


鉄格子がはめられていて、それがまた遊郭風情を掻き立ててよかった。




百人一首を歌いながら舞を舞ったり、


寝そべって電子煙草の煙で遊んだり、


バタバタしたり、ゆらゆらしたり、


好き勝手に頭のおかしい遊女を演じながら遊びました。



ギターのチョーキングを顔で弾いてみました。




最期は「おるき」を大合唱。シマフミにメインを歌ってもらって


私は楽しく合いの手を入れました。


ライヴの間中「あたしは無罪やき~~出しておくれ~」と唸りながら


最終的に「500年の刑期が1日に縮まったので釈放です」と自分で言って終わるんだけど。(チャペルコンサートのパクリです)


どん帳が閉まる時に客席から「有罪!」といしだきぬよに突っ込まれました。


そうそう、生きてる限り皆罪人なのである。

夜の部同日出演も井波さん。


夜は「海」をテーマにオリジナルを沢山歌ってくれました。


大正オペラのお話などが興味深かったです。


ステージの上でも下でも変わらずナチュラルで


素直なチャーミングな女性だなあと思いました。


また歌小屋に遊びに来てほしいです。




矢野絢子「ほどくコラム3」



「緊張と緩和」



 以前よりましだが私はライヴ前にすごく緊張するタイプである。動悸、過呼吸、体の硬直、喉の詰まり等、著しく体に現れる。

 体への反応は殆ど無意識からくるもの。頭でどうにか解こうとしてもなかなか叶わない。



 そこで、音楽とは違う角度から解決させようと、ヨガ、気功、ヒーリング、内観等々あらゆる解決法を試して今に至る。色々試しすぎて何が効いたのか分からないが、昔よりは体と心が近づいたように思う。



 先日とあるイベントで久々に極度の緊張感に襲われた。何度も深呼吸して「大丈夫」と言い聞かせたが、心身共固い。

 出番直前に思い付いたのが「今お漏らししてると思おう」。

 そう思うと何故かとてもリラックスできた。



 芸に支障が出るほどの緊張というのは、本来の自分よりよく見せようという欲から来るんだなとわかった。お漏らしたままでもいいから、いつでもおんがくに正直に歌いたい。






次回の4月は「焔」。


ポスターの絵、すごく眠いなあと思いながら朦朧としつつ描いたので


意味不明に恐ろしい絵になりましたがこんな感じのライヴです。

能面「むじな」のお話。

ご来場お待ちしております。



【日  時】2014年4月26日(土)
【場  所】 劇場 歌小屋の2階
【開場/開演】 19:00/19:30
【料  金】 \2000(D込)      
【出  演】 いしだきぬよ・矢野絢子
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【日  時】2014年4月27日(日)
【場  所】 劇場 歌小屋の2階
【開場/開演】 ・昼公演14:30/15:00・夜公演19:00/19:30
【料  金】 1公演\2000(D込)昼夜通し¥3000
【出  演】 ★昼公演
         白ノピエ子・矢野絢子+嶋崎史香
       ★夜公演
         ニセのBAND・矢野絢子
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【チケット予約】
※劇場歌小屋の2階ライヴのチケット予約は受け付けておりません。
 全日当日券のみなので、そのままお越しください。
 駐車場ご利用の方は予約が必要です。088-831-3265まで

劇場 歌小屋の2階 
http://utagoya.com/  
高知県高知市仲田町5-12 メッソビル2F