朝5時、クリに最初の薬をあげようと胃ろうを見たら、

先端の部分が外れていました。

 

クリは飲んだり食べたりする事ができないので、10年前から胃ろうをつけています。

 

落ち着け、

落ち着け。

 

まずはゆっくりと深呼吸しました。

 

外はまだ暗いので、

部屋中の電気をつけ、

胃ろうセットを出してきました。

 

日本では胃ろう交換は、病院で行われるそうですが、

ハワイでは練習して家族が交換します。

 

とても、とても怖いです。

まあ、多くの方が「胃ろう交換」を見た事がないと思うので、

説明するより、こちらを見てください。

 

 

 

そして、何故怖いかというと、、

新しい胃ろうが、すんなり穴から入る場合もありますが、

入らない時もあります。

 

そうなると、救急車を呼び、

レントゲン室で、何人ものスタッフが、

クリのお腹にまずは細い管を通し、

それが通ったらもう少し太い管を差し込み、

それを何回か、繰り返してお腹の穴を確保します。

 

勿論血も出ますし、

クリは痛いです。

 

「技術者でなければできないから、エマージェンシーの医師ではできない」と言われました。

 

それでも管が通らない場合は、

別の穴を作る手術をすると言われています。

 

その事があってから、

私は毎回胃ろう交換が怖くなりました。

(だから動画の中でも、祈ってます)

 

***

 

今朝古い胃ろうを抜いた時、

嫌な予感がしました。

 

穴が見えなかったからです。

 

よりにも寄って、こんな時間に、

一人で交換しているのに、、

 

私はもう一度深呼吸して、

「クリ、協力してね」と言って、

穴に新しい胃ろうを差し込みました。

 

入りません。

 

何かにぶつかって入りません。

 

クリは痛いのか、ビクッと動いています。

ばっと汗が出てきました。

 

どうしよう。

 

もう一度、入れようと試みましたが、

だめです。

 

一瞬、様々な選択肢を考えました。

 

一番施設が充実しているクイーンズ病院に行く?

でも前回は子供専門のカピオラニ病院のレントゲン室で入れてもらったから、、

あっちの方が慣れていると思うけど、

大人になったクリを受け入れてくれるかな?

 

どうしよう。。

 

 

まだ外は真っ暗です。

でも穴が塞がらないように、一刻も早く行く必要があります。

 

 

穴の周りの肉芽が赤くなっています。

 

「クリ、ちょっと痛いかもしれないけど、もう一回やってみよう」

 

私は新しい胃ろうの先にたっぷりとジェルをつけ、

ゆっくりと差し込みました。

 

それでも入りませんでしたが、

先端を何度か角度を変えているうちに、

一瞬穴の感触がありました。

 

よかった。。。

 

どうにか入りました。

 

 

ああ、身体中の力が行けていきます。

 

でもどうにか入りました。

 

よかった、、クリ。

 

本当に頑張ったね。

 

 

今思い出しても、鳥肌が立ってきます。

いつも緊張の生活です。

 

でも、、どうにか良かった。

 

今日はゆっくり寝ます。

 

 

次回もちゃんと入ります様に。

 

明日もいい日になります様に。