今日病院に行くと、クリの病室が変わっていました。
5階の神経ICUから、9階の肺疾患の患者用病室です。
本当は嬉しいことなんですけどね。。
クリはいくつかの血液検査の数値が、
よくなったり悪くなったりで、、
どうか安定してほしいです。
患者家族の方なら、「そうそう」と思われると思いますが、、
慣れ親しんだ場所から新しい場所に移るのは、
とてもエネルギーがいります。
病院では沢山のドクターやナース、ナースエイド、
他にも色々なスタッフがいて
新しい人と知り合いになります。
病気が重くなればなるほど、
「クリを宜しくお願いします」という気持ちから、
どうしても、、、気を使います。
例えば、
ナースでも色々なタイプの人がいて、
できるだけその人のいい部分を見ていこうと思うけれど、
そういう時、気が張り詰めているんだなあ、、と思います。
今日の病室の担当ナースは、
メインランドから来て未だ間もないという、白人の男性ナースでした。
挨拶をして、
クリの体調を聞き、
彼が気管切開からサクションをしました。
クリが家に帰ったら、私が気管切開の部分からサクションをしなければならないので、
昨日から少しずつナースに説明を受けています。
昨日のナースは女性で、
「クリの場合はこのカニューレを14cmぐらい入れて痰を吸い上げてね。あまり深く入れるとクリも辛いから、優しくしてあげて」と習いました。
でも今日のナースはカニューレを20cm以上入れています。
入れ方も慎重とはいえず、クリの顔が真っ赤になりました。
「クリの身体は大きくないから、カニューレはあまり長くないほうがいいと聞いたんだけど、やっぱりそれ位はいれたほうがいい?」とできるだけ柔らかく聞くと、
「うん、クリはすぐに痰が溜まるんだよね。だからこれ位必要なんだ。僕はこれからランチに行くから、何かあったら他のナースを呼んで」と言って出て行きました。
彼は他の人と同様、人当たりもいいし、
色々質問にも答えてくれます。
でも、何度も入院の経験をすると、
その日のスタッフによって、
部屋の中のガーゼや必要な器具が綺麗に並べられている時と、
散らばっている時があることを体験します。
クリの血のついたタオルがそのままになっている日と、
髪の毛も顔も、いつ見てもすっきりしている日。
「あの人が今日の担当だったんだ」という事もわかって来ます。
勿論本当に譲れない部分は、話をしますが、
「できるだけできることは協力し、
出会う人、誰ものいい部分を見る」
結局そうすることが、クリの安定したケアに繋がるんだと思います。
(本当はそうしないと、不安が増大して、私の方が弱ってしまいそうなんです)
だから
病院で会う人会う人に、
「クリのことを宜しくお願いします」という気持ちで、
(実際にはそうしないけれど)頭を深く下げて、
接しています。
可能な限り、我が家の事情を説明して、
病気に興味を持ってもらうようにしています。
今日はどのスタッフも新しい人だったので、疲れました。
未だ大部分の担当者の人の名前と顔も覚えていません。
夕方、面会時間が終わり、挨拶をして帰ろうとしたら、
フロアのドアの所でナースエイドのおばさんに声をかけられました。
「クリのMomかい?あの娘は可愛いね。大丈夫だよ。みんなで見ているから。みんな優秀だから。クリはよくなるよ」と言われて、
ずっと張っていた緊張がとけて、おばさんの前で泣いてしまいました。
エレベーターホールに行くと、
9階からはのどかな景色が広がっていて、
遠くに海が見えました。
きっと大丈夫。
早くクリが元気になりますように。
明日もいい日になりますように。