夕食時、
千秋さんのふらつきが強いので、ご飯を口に運び、食べさせてあげていると、
胃瘻からミルクを注入中のクリが、体をばたつかせる。
よだれが激しいので、バスタオルで口を拭いてやる。

ちょっとクリに手をかけてやると、
座っている千秋さんが後ろにひっくり返りそうになる。


右にクリ、左に千秋さん。


中々ユニークな風景だ。





クリが下痢をしていて、ダイパーを変えていると、
トイレから、ろれつの回らない声で、千秋さんが「ママ、、、、」と呼ぶ。

「水を流すやつ(レバー)は、どこだったかな」
「ここだよ。大丈夫私が流してあげるから」といって、千秋さんのズボンをあげる。


トイレは倒れると特に危ないので、
体を支えながら歩く。



笑っちゃうような生活だが、
穏やかな時間が流れているときは、
家族と一緒に居られることが、とてもとても嬉しい。



進行性の病気だから、生活はどんどん変わっていく。

いつかこの、、大変だけど、、愛しい生活が、、
懐かしく思う日が来るのだろう。







クリには全力で、
千秋さんにはちょっとだけ手を抜いて、


できるだけ家族との時間を心に刻んでいきたい。





明日もいい日になりますように。