時計

３時、

クリはいつもの様に咳き込んで唸っている。


どうしてなんだろうね。

病気って、、、できる事ができなくなっていくだけだって辛いのに、
毎日、毎日、苦しみが続く。

見ていて、、苦しみを止めてやれない事が辛い。




私は、、、眠れているのだろうけれど、
寝室にある時計を

10時も、、11時も、、12時も、、1時も、、２時も、、３時も、、4時も、、
毎晩見ている。

見ないのは朝の５時過ぎから８時位までだ。
多分、その間に一番寝ているのだろう。

昼間は認知の問題があって、
「ママ、ママ」がずっと止まらない千秋さんの介護が待っている。

エンドレスの毎日。

千秋さんにもエイドのサポートがつく筈だが、
何事も時間がかかる。


時々、、、というか、、毎晩。
この人生って、何だろう、、と思う。

どんなに辛くても、病気が治るなら、歯を食いしばりたいと思うけれど、
別れの恐怖とも、いつも、いつも闘っている。








今日は何時になったら眠れるんだろうね、、クリ。



朝になる前に、眠れるといいね。