先日、赤レンガ酒造工場お酒講座の司会をさせていただきました。この講座は、国の重要文化財である建物で、日本酒造組合中央会が主催するイベントです。
 
まず、日本の酒情報館館長の今田 周三氏による【日本酒国際化の現状】についてのご講演。アルコール消費量や清酒出荷金額の推移、海外における日本酒プロモーション、インバウンド対応の課題など、最新データとともにお話いただきました。

2020年の日本酒の輸出金額は、9月の時点で、去年(コロナ禍でも去年もUP)をさらに超えているようです。コンテナが逼迫して出せなくなるほど、輸出は伸びているとのこと。国際化している背景が様々な視点から可視化されていて、非常に勉強になりました。
 
次に、WSET講師のChristopher Hughes氏に【外国人に伝える日本酒の魅力】について、全編英語で伝えていただきました。日本酒専門用語の英語版ってそもそも興味津々です。

日本語もペラペラなヒューズ氏ですが、言葉巧みに日本酒の世界観をトーク。英語圏だけではなく、スペイン語、フランス語専門の通訳案内士の方々から、素敵な質問が次々に挙がっていましたよ。
 
最後は、日本醸造協会会長の木崎康三氏による、講演と工場内の見学ツアーです。酒つくりの工程に沿ってご説明いただきました。


こちらは、「日本酒百年貯蔵プロジェクト」です。2005年12月に、赤レンガ酒造工場の地下で全国の有志蔵元による貯蔵をスタート。10年ごとに酒類研究所、長期熟成研究会合同で官能審査、分析を行うプロジェクトです。「日本酒にヴィンテージってあるとは?」「一体、どんな味わいに?」など質問がポンポン飛び交っていました。海外の方々には、日本酒のヴィンテージに確実に興味を持っていただけますね。


貴重な機会にご縁いただき、ありがとうございました🎤