この夏、逗子にオープンした鮨波良再訪。空間デザイナーの笠原英里子さんと後輩アナウンサー小野ちずるさんと、鮨×日本酒お任せコースを堪能。
乾杯酒は、飛露喜純米大吟醸…寒ブリ背とろの清らかな脂を抱きしめるような包容力に、まず唸る。
ライム風味の昆布締めしたサヨリのコリコリした食感直後、1週間氷熟成させたアオリイカのねっとり食感の変化攻め。赤酢と米酢をあわせたシャリの粒々が口内でほどけていく塩梅が、これまた小気味よく。
伊東のスマガツオや、出し割ポン酢でいただくヒゲダラ、大分のシロアマダイ、鶏卵の酢おぼろに付け込んだカスゴダイ、アナゴ、熊本のコハダなどが続き…白カジキマグロ、たくあん、エシャロットを細かく混ぜ合わせたおはぎという和菓子のような姿の一貫も。
能登のナマコ、氷見のブリ、相模湾の蟹の中身+そとこ+うちこの凝縮海苔巻パンチの後は、梅干しの握りという変化球でほっこり小休止。
ボラのカラスミだけではなく、ボラの白子握りも。
歯舞バフンウニ、北海シマエビ、大間のマグロなど大物達の登場で、一気にクライマックスへ。
繊細クリーミーなわさびの技もきいて、おつまみもはさみつつ16貫ペロリ。
日本酒はお猪口一杯から振舞ってくださり、10種類いただきました。鮨といえば万能選手の日高見弥助や、イクラの海の旨味と一体化した一白水成の透明感、ロマンチックな甘さの黒龍貴醸酒で締め。
鮨が鼻から抜ける香りや舌の余韻だけでも、杯が官能的に進んでいく...一層、美味しく堪能するために、舌も感性も磨いていきたいものです。
誠心誠意の鮨カウンターの生き生きとした進化が、楽しみでなりません。英里子さんと小野ちゃんと貸し切りでゆったり寛いだ波良鮨×日本酒は、まさに人生のご褒美。
小池大将、ご馳走様でした🍣🍶