老夫婦の愛が、神様に伝わったみたいで
朝になるにつれ、おじーの容態が安定してきた。
ただ、昨日の今日で
「しばらく毎日来てもいいですよ。いつでも来てください。」
コロナ禍だというのに、本当に病院の取り計らいに感謝しかない。
一旦、シャワー浴びに自宅に戻る。
夕方、また病室にいくと、昨夜とは打って変わってすっきり目覚めてる感のあるおじー。
良かったね。
「おじーわかる?」
うんうん
「おじー聞こえる?」
うんうん
「おじー、私だよ」
無反応
「おじー、おばーもいるよ。」
無反応
なんで?
家族の愛で、元気になったんじゃないんかい?!
やっぱさー、糖尿だからってお菓子とかタバコ制限したの恨んどる?笑
しかめっつらして、首振るのはいつものおじーのクセ。
これで、人差し指さしながら腕をぶんぶん振れたらほんとにいつも通りなのに。
こんだけ浮腫んでたら、腕動かせんね。
動けないのをいいことに、おじーの身体をツンツンしてみる。
しかめっつらして顔振るおじー。
邪魔くさいんでしょ?笑
あんまりにもいつも通りだから、このまま起き上がるんじゃないかと錯覚すらする…。
…………
乾燥肌の私が何年も使ってる。