家族がびっくりする顔みるのが楽しくて、いっつもくだらないイタズラばっかしてたおじー。
なにこれ、おじーの今世紀最大のイタズラだったか大成功じゃん笑。
そんでも、念のためおばーと二人病院に泊まることにする。
おじーの呼吸なのか機械音なのかをBGMに、いつのまにかうたた寝してたら、真っ暗な中おじーに話かけるおばーに気づく。
「たろうさん、はなこがきたよ、ギャーギャーうるさい嫁さんが来たよ。」(仮名)
「たろうさん、いつまでも寝とったらいかんがね、」(仮名)
「たろうさん」
「たろうさん」
うちらが子供の頃は、お父さん。
孫ができたらいつの間にか、おじー。
名前で呼ぶことなんてなかったのに。
そんでも、今目の前にいるのは、大好きなたろうさんに違いない。
辛いね、おばー。
愛する人が、こんな姿になってるの。
おばーの切ない気持ち。
おじーも同じだよね。
ここは、二人きりにさせとこ。
と、布団かぶって寝たふり。
………………
乾燥肌の私が何年も使ってる。