前編の続き。
20年前にタイムスリップしたような話題ですが、色々と考えてみましょう!!

こういった話題というのは右翼、左翼の争いと同じで結論ありきなんですよね。こっちが上だとその人の中で結論が出てしまってるので、そこへ導くために都合の良い情報だけを取捨選択して誘導するやり方がSNSなどでも目立ちます。
宗教みたいなもんですね




一般人からするとプレイステーションもスイッチも全部ファミコンだし、ボクシングもキックも総合も全部ボクシング。興味が無いから区別がつかない。
国内の野球や世界でのサッカーの扱いに比べたら一部選手を除いて全部マイナー競技。
要は戦闘力5のおっさん並みにどうでもいい存在です
 

 

  喧嘩ならボクシングとMMAどっちが強いのか!?


 




総合格闘家のマイケル・ファルカオン、総合格闘技とプロボクシング戦績があるメナの2人が素人集団に揃ってボコボコにされてるので、喧嘩なら数、武器が最強であり、どっちも状況によっては全く役に立たないのが証明されています。
喧嘩で有効なのは武器、人数、デカさ、ハッタリ、次いで投げ、その下にパンチ、キック、寝技でしょうか。
元ボクシング世界王者のリッキー・ハットンはバーかどっかで素人マッチョに殴られて失神してましたし、元UFC王者のBJペンも素人に殴られて失神してます

印象的だったのはボクシング日本王者であったサーシャ・バクティンが喧嘩をして逮捕された事件を目撃していた総合格闘技関係者のブログで、もう少しでシウバvsサーシャがストリートで実現していた!?みたいな話だったんだけど、今でもあるかわかりません。その人はボクサーは見た目では戦闘力がわからない、正体を知らず小さいから舐めてたけど後で被害者のやられ方を見て、やったのがあのボクサーだと知ってビビったみたいな事を書いてました。
もっと有名なのは山本KIDvs某ボクサーの喧嘩エピソードですね。勝ったのはKID
 

 



元ボクシング世界王者で当時48歳だったレイ・マーサーさんが元UFC王者シルビアを9秒で秒殺したミラクルな試合もあれば・・・




元ボクシング三階級王者トニーさんがUFCであっさり寝かされて順当に負けた試合もあります。
でもこの日のファイトマネーが一番高かったのはトニーさん(だった記憶)


喧嘩であいつはボクサーに違いない!、あいつはMMAファイターだな・・なんてわかるわけがないので、これほどくだらない議論はないですね。
MMAルールなら片手グローブのアート・ジマーソンからトニーさんまでで、MMAルールならMMA側が極めて高い確率で勝つと決着がついている話題です




この話題が最後に行きつくのは・・やっぱり銃が最強!なわけですが、世界王者のバーノン・フォレストが強盗と銃撃戦をして射殺されています。
ふと思い出したので追記しました。この辺の時期はバービック、ガッティ、コラレス、フォレスト、バレロと名前のあるボクサーが毎年のように死んでました(喧嘩ではない)


 

  MMAとボクシングどっちが競技人口が上なんだよ


これは完全に正確なデータというのはこの世に存在していないと思います。
ですが海外サイトを元にある程度の数字をまとめてみたい


ボクシングの場合はBOXRECがそのデータを出す上で最も有効なサイトです。
現在だと1年以内に試合をしたボクサー=アクティヴと判定されているのが全階級で22945人となってるんですが、最下位に同率で並んでいる選手がいるので約23000人、それ以上の順位でも同率順位があるなら人数はさらに増えます。
1年以上期間が空いてるけどまた試合をする選手を入れればもっと増えるし、もう試合をしない選手を抜くと数は減るかもしれないし、どっちも合わせたらプラマイゼロかもしれない・・。
ここに関しては誰にも正確な数字はわかりません。ですがこれが2倍、3倍になる事はまずないでしょう。
もちろん記録されていないボクサーも存在している可能性は地域によってありますが、どちらにせよ高いレベルのボクサーではないと思います

近年追加されたアマチュアデータに関しても9243人となってますが、同率の分を含めると最低で9400人。しかしアマチュアのデータは日本が11名というありえない数字になってるので、世界で考えたら実際は20000~30000人、もしくはそれ以上いてもおかしくないと考えられます。
アマチュア=素人ではなく、底辺プロ~プロ世界トップまで幅広いプロ同等の実力を持ったアマが世界中に存在しています


総合格闘技(MMA)に関してはTAPOLOGYというサイトを参考したい。
ただ、このサイトの世界ランキングは底辺の選手を含めていないようで、世界ランキング=主要な団体で戦っている選手のみで構成されているみたいだ

しかし、階級選択ページには〇〇Fightersと数が記されていて、おそらくそれが階級ごとのプロ選手の数だと思われます。さらに情報提供者の数も記載されている。
これも地域によっては把握されていない未知の選手が存在=もっと数が多い可能性があると思いますが、やはりそこはボクシングと同じでレベルの低い地域=高いレベルの選手はまずいないと思われます




●TAPOLOGYでの総合格闘技のプロ選手人数

・フライ級(56.7kg) 1278人
・バンタム級(61.2kg) 1508人
・フェザー級(65.8kg) 1816人
・ライト級(70.3kg) 1960人
・ウェルター級(77.1kg) 1751人
・ミドル級(83.9kg) 1328人
・ライトヘビー級(93.0kg) 988人
・ヘビー級(120.2Kg) 985人


合計で11614人。
TAPOLOGYの説明をみたところ、過去2年間に1試合でもしていると地域ランキングに反映=アクティブな選手としてカウントされているとのことでした


●BOXRECでの階級分けによるプロボクサー人数

約47キロ~55キロ
・ミニマム級 241人
・ライトフライ級 354人
・フライ級 718人
・ Sフライ級 729人
・ バンタム級 953人
・ Sバンタム級 1276人


約57キロ~61キロ
・フェザー級 1539人
・ Sフェザー級 1638人
・ ライト級 2214人


約63キロ~66キロ
・ Sライト級 2117人
・ ウェルター級 2046人


約69キロ~72キロ
・ Sウェルター級 1942人
・ ミドル級 1490人


約76キロ~79キロ
・ Sミドル級 1409人
・ ライトヘビー級 1193人


約90キロ
・クルーザー級 1154人

無差別
・ヘビー級 1363人

階級ごとの人数を足すと合わせて22376人となりました。
ただ、全階級だと同率を含めて22946位まであるので、実際には最低でも600人ほどが各階級に割合はわからんけど、プラスで存在していると思われます


こうして比較するとプロ人口に関してはボクシングの圧勝でした。
過去1年以内に試合をしたボクサーが約23000人に対し、過去2年間で試合した総合格闘技選手がTAPOLOGYによると約11600人でした。という事は、BOXRECも2年で計算すると23000人よりもっと多いボクサーがアクティブ判定となる可能性が高く、更にプロで試合を確認できる人数に差が出ると思われる

あくまでも海外サイトのデータですが、BOXRECに関しては近年ではアジア人ボクサーを招聘する際にJBCがオフィシャル戦績として一応認めています

ただ、ボクシングにはWBCにブリッジャー級というしょうもない新設階級があったり、主要四団体の王座が世界王者と認められているので、MMAはUFCのみが王者という視点なら各階級の人数に対して王者になる難易度は総合格闘技の方が高いという見方もできます。
現在のボクシングは統一王者が多いので、各階級の人数÷主要団体数の4という単純計算にはならないんだけど、やはり階級とベルトが多いんじゃない?という声も理解できるし、ちょっとボクシングファン以外の視点だとおかしい事なのかもしれない

ってか、難易度ってのもおかしな表現だけど、MMAで複数階級制覇、ボクシングなら複数階級制覇&統一王座となれば話は変わってくるし、階級人口と名選手の実績でそれを計算したら面白いかも

個人的には統一王座という響きが好きなので、なんだかんだ2団体は最低でもあって欲しいと思ってます



競技レベルに関しては必ずしもプロ人数=レベルの高さに繋がってない印象なのがボクシングのタンザニアで、やたらとプロ人数だけは多い。やはり国の経済力&環境が整った上で競技人口が多いとその中から突出した選手が出てくる可能性は高まるし、そういう選手の活躍があれば更に人口が増えて環境は整って・・で、どんどん良いように循環する可能性がある。
ただ、それらが反映されるには時間が必要だと思われます

そう考えると歴史がある分で頭打ちかもしれないボクシングと違い、総合格闘技はこれから更に環境が整って主要でない国で人口が増えていく可能性がある。
ボクシングも失礼な言い方ですが無駄な階級を減らして少しでも王座の価値を高めたり、ラウンド数を減らすみたいな劇的な変化がないと先細りしてしまう気はしますねニヒヒ筋肉