【KIDを倒した男】メイウェザーvsマイク・ザンビディスのエキシビションを考える会
もう先週の話ですが、なんとメイウェザーとマイク・ザンビディスが戦うという無茶苦茶なニュースが流れてました。メイウェザーはタイソンやパッキャオとも戦うと報道されてますが、その並びにマイク・ザンビディスって。天然記念物指定→絶滅したのが旧K1信者。もしも彼らが存命なら「やっぱK1は当時世界最強の団体だった!」と戻れないラインまで信仰を深めてしまいそうな出来事であります(笑)まあエキシビションマッチなので生涯戦績には加わらない試合ではありますが。俺の予想■メイウェザー:プロボクシング50戦無敗で49歳■ザンビディス:キックボクシング158勝(87KO)で満46歳共にすっかりオッサンになっていますが、いつ戦おうがボクシングルールではザンビディスは全く相手にならないってのが個人的な見方です。よほどな事をない限り。メイウェザーのエキシビションは2018年のRIZINで行われた那須川天心戦に始まり、そこからこれまで8試合が行われているようです。予定通りに試合が行われるならエキシ9戦目がタイソン、10戦目がマイク・ザンビディスという事になる。ザンビディスの全盛期そもそもマイク・ザンビディスの全盛期はいつなのか!?という点ですが、傑出度という点では2003年だと思っています。前年にK-1MAXオセアニア予選でジョン・ウェイン・パー(JWP)に勝利してMAXへ参戦。JWPは後の2004年では優勝候補であり、結果として王者のブアカーオと最も接戦を演じた選手でもあります。近年はRIZINにも出てましたね。そして2002年初代世界王者のアルバート・クラスに衝撃のKO勝ち。ザンビディスのKOハイライト映像はだいたいクラウス、小次郎、KID戦で構成されてます(笑)前年度王者で魔裟斗からダウンを奪って勝利しているクラウスを完全KO。魔裟斗vsクラウスは0勝1敗1分でしたが、実質魔裟斗の0勝2敗のようなもんでした。■K1公式 魔裟斗vsザンビ(2003)そして決勝トーナメントでは魔裟斗とザンビディスが初戦で激突。動画のコメントでもザンビディスの勝ちという声が多いように、試合全体ではザンビディスが優勢。しかし、それダウンか!?という裁定で1Rにザンビディスがダウン。結果は魔裟斗の判定勝ちとなりました。ダウンがあったにも関わらず判定は2-1と割れていた。1Rはダウンがあったけど1人が10-9。そして10-9.5などの正に当時の怪しい採点の結果、、魔裟斗:29-27.5ザンビ:29-28魔裟斗:29.5-28という極端な割れ方をしていました。ザンビの勝ちとはまではいかなくても、せめてドローじゃねえのっていう。そういう経緯で以前も幻のK1王者としてザンビディス(2003)を紹介した事がありました。・前年度王者をKO・その年の王者(になる魔裟斗)に実質勝利に近い内容K-1MAXシリーズの年度別の傑出度でいうなら、この年は魔裟斗かザンビディスが70キロの世界トップであったといえるでしょう。伝説のKID戦から魔裟斗22005年には前年大ブレイクして魔裟斗と対戦した山本KIDをK-1マッチで3RKO。KIDはこの開幕戦前の日本トーナメントで武田幸三と戦う予定でしたが、結果としてドタキャンに近い時期に欠場。このザンビディス戦は魔裟斗戦で価値を上げたままMAXを去る『価値逃げ』は許さないという制裁マッチ的な印象でした。それは当時の谷川Pのコメントをチェックして感じていた事だけど、テレビ放送の解説では「いや~1発だけ貰っちゃいましたね~」と言ってるのを見て腹黒いと思ってしまった。いや、こうなるとわかってマッチメイクしてるだろうと(笑)相性もあるので、ザンビが本気だったらこの試合は1Rで終わっていたでしょう。武田幸三が相手ならKIDが勝ったと思いますが。KIDはこの年から立ち上げとなるK1のMMA部門であるHEROESの看板選手として売り出されることになるので、ここで一旦K-1MAXでの試合は途切れる事となる。この年のMAX決勝トーナメントでは初戦で魔裟斗と2度目の対戦が実現。しかし、魔裟斗はボクサーなどとスパーを重ねてボクシング技術が年々向上していた事もあり、前回のようにザンビのパンチで押し込まれる場面はありませんでした。そして3Rにダウンを奪った魔裟斗の完勝。結果として魔裟斗も足を負傷して共に1回戦で姿を消すことになったのが2005年のK-1MAXトーナメントでした。この時期以降のザンビディスや初代王者クラウスは善戦マン、門番役のような扱いとなり、常にベスト8で姿を消すようなマッチメイクや判定が目立つようになってしまいます。でも2人とも周囲と同様にレベルアップしており、長い間この階級で世界トップクラスの選手であった事は間違いありません。ペトロシアン戦での幻のダウン2025年に引退したジョルジオ・ペトロシアン。旧K1を知らない世代でも知っている選手だと思います。長い間最強だったキックボクサーですが、2010年のザンビディス戦ではダウンかスリップか微妙シーンがありました。パンチはヒットしてるんだけど、そのタイミングに合わせて飛んだペトロシアンがバランスを崩したようにも見えるシーン。旧K1ではこういうのはダウンの時もあればスリップの事もあるって感じでしたが、運営の推し選手であればダウンを認められたかもしれませんね。この件はザンビの英字Wikiでもダウンかスリップかで触れられてる出来事でもあります。ザンビはアマボク五輪代表候補当時はこう言われていて、2004年の五輪よりもK-1を優先したとザンビもコメントしているんですが、K-1のこういうボクシング関連の話はあんま意味がないです。例えば2005年にK-1で戦う事になる元ボクシング日本王者の鈴木悟戦に関して、ザンビはこれまでで一番激しい試合になる事を覚悟してるとネットの公式サイトではコメントしてたんですが、テレビ放送ではK-1の厳しさを教えてあげるよと受ける印象が全然違う煽りVTRになってました。これは2004年に須藤元気(現K1P)が戦ったボクサーのマイケル・ラーマ戦も同様。雑誌ではWBCのベルトを持ってますからね(WBC米大陸王者)と本人はコメントしてたのに、テレビの煽りVTRでは現役バリバリの世界王者(WBB笑)と設定を盛りまくり。過去にたくさん紹介してたようにキリがないんだけど、ホントあんま意味ないです。同じK-1MAXに参戦していた元アマボクサーのタツジに関しても北京五輪を捨てた男として大袈裟に売り出してましたしね。例えばヘビー級のK1に参戦していたモハメド・アズーイ(K1ではモハメド・アリ)は実際にボクシング代表としてシドニー五輪に出場しています。同じくヘビー級だとまさにダグ・ヴィニーがアテネ五輪にボクシング代表として五輪に出場しています。国や地域によって五輪代表というのは最低限の実力が担保されてますが、必ずしもそうではないケースもあるという認識が必要。ちなみに2人とも1回戦負けです。肩書云々というより、現在の年齢を考えたら仮に元五輪金メダリストでも今回のエキシでどうなるかは何とも言えねー。メイウェザーはある程度の力を残してるでしょうけど、ザンビがどれだけ力を残してるかはわからないですよね。インスタを見ると去年入院した時期もあったようだし。ザンビディスのボクシング技術2015年にキックを引退して2019年に1試合だけプロボクシングマッチをしています。この年はキシェンコとザンビという旧K1組が共に1試合だけプロボクシングもやってたんすよね。ちなみにザンビのボクシングの相手はアントニオ・ゴメス。新生K-1で城戸と対戦していたキックボクサーなので、このプロボクシングマッチでザンビディスの実力を測るのは難しい。KOしてるなら別ですが、日本でいう6回戦レベルの相手に判定勝ち→そしてそこから7年が経過しているってのは厳しいもんがある。パッと思い出せるのでも、キックボクシング時代にマイク・コープ、JWP、鈴木悟、ダニエル・ドーソンなど、ボクシング戦績もあるキックボクサーや元ボクサーとも対戦しています。鈴木悟はたしかその年までプロボクシング日本王者だったし、ドーソンもザンビと対戦した頃はボクシングで世界ランカーでした。ドーソンは後に世界王座にも挑戦しています。ただ、2005年の魔裟斗戦も鈴木悟戦もパンチだけでいうなら2人とも綺麗にザンビのパンチを見切ってたんですよね。キックルールの中だし、鈴木戦に関しては大きく振って意識を散らして下から崩す事を意識してたかもしれませんが、やはり一定以上のディフェンス技術がある選手にはパンチオンリーでのザンビは厳しいという印象を持ってました。同じくボクシング『五輪候補』のように紹介されてた元アマボクサーのタツジ戦でもボクシングオンリーだとほぼ互角だったなと。パンチ力はザンビでしたけどね。最後はお互いフルスイングで殴り合う試合だった記憶。割と全盛期でさえそうだったという点を踏まえると、ボクシングでメイウェザー相手にどうこうなんてのはちょっと考えにくい。そういう結論であります。メイウェザーにかすりもしないようなボクシング技術の選手相手にそんな感じだったわけですから。ただしお互いオッサンって点が不確定要素と。でもブンブンと振り回すならおもしろいなと思う。体がついていけるかわかりませんが、メイウェザーvsザンビディス。エキシとはいえ内容が気になりますよ。タイソンはさすがにもういいでしょ(笑)