──叶えられるはずの願いは
どうか叶えてください───
アップダウンの音楽劇
「桜の下で君と」を鑑賞してきた
80年前の戦争の特攻隊員の話だ
最初から最後まで悲惨な状況を伝えるのかと思っていたら
笑いあり歌もあり
舞台構成がとても良い
アップダウンの2人の事は正直知らなかった
いや、もしかしたら、昔小樽よしもとで観たかもしれない
笑いは世界を救うと思っているが
この2人の舞台を観ていて本当だなと思った
特攻の瞬間は
やはり壮絶過ぎて目を覆いたくなったが
きっとそれだけだと伝えたとて伝わらない
なぜならそんな作品はきっと今まで沢山あった
悲惨な過去を目隠ししたい世の中の風潮もある
過去の悲劇を二度と繰り返さない為に
真実は伝えていくべきだと思うけれど
見せ方(伝え方)はとても大事だと思う
会場には子ども達も来ていた
大学生以下は無料で観れるのだが
席の空きがあってもったいないなと感じた
子ども達は若干飽きながらも最後まで観ていて
それはアップダウンさん達の力だと思った
特攻隊の話は戦争のほんの一部分だけれど
多くの人にこの舞台を観て知って欲しいと思う
昨日、SNSでたまたまこの舞台を知り
行こうかどうしようか考えていた
主催の「ふくふく家族の会」の福屋聖恵さんから
ポンと連絡をいただいた
まるで迷っている自分の様子を見られていたかのようなタイミングだったのでちょっと可笑しかったが
聖恵さんからの連絡で行こうと思った
「桜の下で君と」は2019年が初演だそうだ
今まで知らなかった自分のアンテナが
なんてへっぽこだったのか
いや、今日知れたから
それで良い
これからはアップダウンさんの活動から目が離せなくなりそうだ
──どうか泣かないでください
笑っていてください───
──叶えられるはずの願いは
どうか叶えてください───
心に響く舞台だった
旭川で「桜の下で君と」の企画をし
声をかけてくれた聖恵さん
ありがとうございました
そして
帰り道も
あのかわい子ちゃんがいた

全ての物事は上手いこと出来ているものだと
ぼんやり思った