祖父の夢と向こうの世界にいきかけた話 | pinocoのブログ

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巨大子宮筋腫、乳がんetc·····
何があっても自分らしく生きる七転び八起きの精神でユーモアを忘れず生きています。

昼間うつらうつら眠っていると


亡くなった祖父が出てきた


生前そうしていたように

遊びに来て


ジュースとサイダーどっちが良いかを聞いて

大抵サイダーと答えるのでサイダーを出す




人は死んでいくのに

人の魂は生きているのだろうか


思い出はただの思い出でしかないのだろうか

祖父は一緒に住む前のまだまだ元気な時代の祖父で


今も元気にあちこち遊びに行っているのだろうか


それとも今日の祖父はただの自分の記憶の祖父で

当の本人はもう別の場所へ行っているのだろうか



生きていると

こういう事に疑問を持つけれど

きっとその時が来たら

スッとその中に入って行くのだろう


今までに向こうの世界に行きそうになった事が2回ある



一回目は25年程前の札幌出張時

貧血か何かでエスカレーターの上からゴロゴロと落っこちた


落っこちる時に妙にゆっくりと

走馬燈のように今までの人生が見えていた


「あぁ、死んでいくんだな」

と思ったのを覚えている


全く怖くはなく

ただ、死んでいくってこういう事だなと思った


一緒にいた同僚は

「pinocoさんが急に落っこちて行った」

と言い


自分の名前を呼びながら

エスカレーターの下でうずくまる自分をズルズルと引っ張ってくれた


その辺りで強烈な痛みを感じたけれど

保険証を持ち歩いていなかったので

出血してバンバンに腫れた足で札幌からJRで帰って来た


折れてはいなかったけれど

一週間後に行った整形の医師には


「これは相当痛かったと思うし、一週間も経って来たんじゃ痕が残るよ」


とかなり笑われた



確かに今もその古傷はあるけれど

あの時、同僚がズルズル引っ張ってくれたから

意識が戻ったのだろう


30才になる少し前の事だったと思う





もう一回の死にかけたことは

2015年の病気の時


自分の魂が自分の身体から抜ける事が多くなった



幽体離脱というやつだけれど

親戚にその事を話したら


「死ぬ前の人ってそうなる事が多いっていうよね」


と、言われた


医者からも命の危険があると言われていたし

あぁ、やはりそうかと

なんとも言えない気持ちになった記憶がある


眠ってしまったらもう目が覚めないんじゃないかと思ったが


めちゃくちゃ眠くてとにかく隙があれば眠っていた時期でもある



咳とくしゃみ大魔王になりながら

そんな事を思い出していたら


救急車の音が近づいて来て

近所に停車した


あの記憶がまた蘇る