果物は宝石だと思う
2015年の巨大子宮筋腫の手術の前日に
どうしてもみかんが食べたくなった
病院内のコンビニへ行くと売り切れていて
がっかりしたまま手術の前の絶食を迎えた
がっかりという言葉では足りない
撃沈したと言っても良い
手術が終わって
数日後
リンゴのコンポートが出た時
その数日後、みかんを口に出来た時の喜びは
なんとも言えないもので
あぁ、生き返ったと感じた
この感覚は
この先ずっと忘れることはないだろう
果物はいつもスーパーで買っているが
今年はひょんなことからweb注文もし始めた
果物は重いので
web注文は案外良いものだ
子供の頃祖父母の家の庭にあった洋梨の木
ボケたようなねっとりとした洋梨が好き
と、メモに書かれてある
うん、見た目もまだまだ青いし
西洋梨特有の香りもしない

待ち切れない
わかってるよ
まだ食べごろじゃないってわかっている

うん、うん、まだ若いけれど
西洋梨の味がする

ガンの手術が終わってからは
とにかくリンゴが食べたくて仕方なかった
それは2年たった今も続いている
病気で食べられなくなったとき
病気で気持ちが沈んだとき
果物だけは食べることが出来た
果物は素晴らしい
自分にとって宝石のような存在だ