シャワーを浴びながら
ふと思い出したことがある
何を言ってももう仕方のない事だし
その時は良かれと思ってやっていた事だ
何も後悔などはしていないが
この事実をここに何度かは書いたと思うが
改めて書こうと思う
2015年に巨大子宮筋腫の為に子宮を取った
ほぼ悪性と言われていたが
取ってみたら良性だった
良性だったので
卵巣は残してくれた
卵巣を残してくれたが
女性ホルモンは術後激減した
術後
激減した女性ホルモンを投与するという
ホルモン療法を始めた
エストラーナテープと言っただろうか
貼るタイプのお薬で
よく貼る事を忘れてしまったが
女性ホルモンの数値は上がっていったので
効果はあったのだろう
婦人科の担当医は
「乳がんの健診をしてね」
と、会う度に言っていて
なんでそんなに乳がんの健診を勧めてくるのかは引っかかっていた
それから6年
ずっと女性ホルモンを投与していた
またその頃
週に数回だったろうか
当時かかっていた内科でプラセンタの注射を受けていた
このプラセンタの注射に関しては
途中で医者に違和感を感じたので
ずっと続ける事はしなかったが
今思えばこれも
乳がんの原因のひとつになったのではないかとぼんやりと思っている
2022年に乳がんに罹患したが
乳がんの疑いとなった時点でエストラーナテープの使用を禁止された
どうして禁止されたのかその時はわからなかったが
細胞の検査の結果
女性ホルモンをエサにするタイプのガンだとわかった
乳がんの半分以上はこのタイプなのだという
ここで初めて
2016年から乳がんのエサを自分の身体に入れていた事を知った
その事実に気づいた時は
ゾッとした
乳がんはゆっくりゆっくり大きくなるガンで7年から10年ほどでガンとしてわかるとも言われている
ちょうど女性ホルモン投与と同じタイミングだという事と
婦人科の医師が
乳がんの健診してね
とよく言っていた事が
ここで腑に落ちた
たまたまタイミングが合ったのだろうし
婦人科治療としてはそれが標準的なのもわかる
ガンになった原因がそれだけとも思ってはいない
いないが、大きな原因のひとつであった事は間違いない
こっちを立てればあっちが立たず
という言葉通りだと思う
2022年7月に乳がんの手術をして
2022年9月
札幌の国立病院婦人科への通院で
乳がんに罹患した事を伝えた時の
担当医のあのがっかりした顔は
おそらく一生忘れることはできない事のひとつだろう
知らない事で幸せなこともあるけれど
知る事で
もしかしたら救える病もあるかもしれない
女性ホルモンを与える治療をしている方がいたら
どうか乳がん健診に必ず行ってください
乳がんに罹患するリスクが高い事を
知ってください
そう強く伝えずにはいられない
