お正月は一歩も外へ出ず
例年通り家の中にこもっている
今日の夕食はお寿司を作った
生チラシの予定が
時間がたっぷりあるので
急きょ握りに変更だ
納豆巻きも食べたくなって巻いた
若干破裂気味だがヨシとしよう
子供のころから
母方の祖父母の家で何か有ると寿司を握ってくれた
自分はすし飯をうちわで扇いだり
握ったご飯にわさびを塗ったり
軍艦の海苔を切ったりする役だった
祖母のすし飯はかなり甘めだった
いつの間にか
役割が代わり自分がご飯を握って
祖母がわさびをつけていた
今日は台所など立った事のない父が
酢飯を作る時に何を思ったか
うちわで扇いでくれた
最近、お寿司を家で作っていなかったので
よほど嬉しかったのだろう
納豆巻きも父が好きなものだ
厚焼き玉子も焼いたが
それは別に食べるとしよう
自分が握るとどうしても大きくなってしまうが
もうこれは祖母譲りと言って良い
父方の祖父との思い出はあまりないが
父方の祖父が
『お腹いっぱいだけれど刺身だけ食べたいな』
と言った事がある
その時自分は
『お腹いっぱいだけれどご飯だけ食べたいな』と言って
お腹いっぱいになった後の祖父と自分が
一つの握りをシェアしたっけ
そんな思い出に浸っていたら
羽田空港で千歳からの行った便が火災だとのニュースが入る
地震と
知人の訃報で
アッパーを食らっていたところに
飛行機の火災とは········
地震で亡くなられた皆様
事故で亡くなられた皆様
心からの御悔やみを申し上げます
また、避難中の皆様
この冬の寒い時期に·······
羽田の事故も······もう········
皆様の気持ちを思うと
心が傷みます
一日も早く安全な日常が戻りますように
と、ただただ祈るだけしかできない
無力すぎる自分
いつもの
日常を暮らせることに
感謝して
お腹いっぱいなのに
食する串団子
寿司桶が
そんな自分を見て
食べれているから大丈夫と言って
微笑んでいるようだ