スタバで腹ごしらえをして
受け付けしてあった形成外科の外来に戻る
予約の10分前だったが
すぐに呼ばれ
診察室の中に入ると
いるいる
診察室にビッチリのギャラリーがいる
いつもの教授
他の病院から来ている乳房再建専門の女医
そして、顔は見たことがあるので
この大学病院の医師だろうか
そして看護師が一人と
あと3、4人見えるのは学生だろうか
上半身裸になり
傷をみてもらう
胸の筋肉と脂肪がついていないので
『薄い』というフレーズが何度も聞こえてくる
教授が傷のところを遠慮なくつまむ
痛いというと
痛いかい、と言いすぐに手を離してくれる
傷のある下腹部の様子もみている
教授は
『お腹にも結構大きな傷はあるけれど、どうにかいけそう』
と言っていたが
他の病院から来ている女医はそれに首をひねっていたのが気にかかる
8月のガンの一年検診で再発転移がなければ乳房再建にGOサインが出るが
なんとなくせっかく痛いのが落ち着いているからもう良いような気がしている
そんな自分の思いを察してか
教授はこう言った
『再建したい気持ちはまだあるかい』
自分は
『気持ちはあるけれど、今、○○の関係の仕事
をしているので、来年とかが良いかなと勝手に考えたりもしているんです。でももしかしたら、途中で来年になる前にやりたいって気持ちになるかもしれません。』
と答えると
教授以外のギャラリーが○○のところで
おおっ···とどよめいた
仕事はここでは伏せるが
自分のやっている仕事は
医療関係者達がどよめく仕事なんだと思った
久しぶりにポラロイド写真を撮る
ギャラリーの前で上半身裸でポーズを取り
正面と斜め45℃と90℃を左右対称に撮る
写真撮影がある時にいつも思うが
グラビア撮影の様だ
今日は教授は少しご機嫌斜めな様子が否めない
次の予約を
『10月○日の10時半で良いかい』と言っていたのに
その直ぐあとに
『10月○日の13時半ね』といい
看護師と自分が同時に
先生、10時半じゃないのですか、と聞くと
『13時半に入れたからね』
と言い切った
看護師がまだ何か言い出しそうだったが
まぁ、こっちは朝でも昼でもどちらでも構わないので、
『それで大丈夫です』
と答え、今日の診察は終わった
乳房再建は乳房全摘術後
何年経っても出来ると聞いている
なので急がなくてもいいのだが
お腹の自家組織を使って血管を繋ぎ合わせてという大手術になりそうで
乳房を取り戻す為に
へそから15センチ程の傷がついている下腹部を更に傷つけるのかと思うと
なかなか自分の中でのGOサインが出ない
しかも自分は皮膚が弱かったり
今までの手術では
術後の炎症や
術後の壊死があったりと
なぜかハプニング続きな自分が
何も起こらないわけがない
·······と、考えても答えは出ない
まずは来月のガンの検診で
再発転移がないことを祈ろう