腋窩リンパ節郭清をした側の腕が
時々ピリリと痛みが走る今日
昨年の術前のある出来事を思い出していた
その事を周りの数人には話していたが
このブログにはあえて書いていなかった
いつか書かなきゃと思っていたのに書けていなかった事のひとつだ
自分はぼんやりしているがわりと感覚は鋭い方だ
入院の数日前
手術の数日前から
胸のガンの細胞がざわつきはじめていた
自分の細胞達の動きを感じていた
それが本当にガンの細胞達の動きだったのかは今や知る由もないが
あの時のあの感覚は未だに忘れられない
もぞもぞとした何かが癌のある胸で動いていた
そしてそのもぞもぞは脇へ向かっていった
自分の胸にあったふたつの癌は
術後の確定診断で
それぞれ浸潤癌
grade 1
Ki67 それぞれ6.9%と 10.9%
これだけみていると
安心していられる癌かなとも思う
乳房全摘手術の時に再建の予定もしていて
リンパ節の転移がなければ、という条件付きで再建するハズだった
ハズだったという言葉通り
同時再建は出来ずに終わった
そう、リンパ節への転移があったからだ
術前のステージは1だったのに
医師の予言通り
術後あっさりステージ2へ昇格してしまった
おとなしめの(ki67が約10%)
良い顔付きの(grade1)
癌のハズなのに
リンパへの転移はしていた
大人しいのに手は(足は)はやいヤツだった
入院前のあの
胸から脇に動いていたなんともいえないもぞもぞは
そのリンパへの転移の瞬間を感じていたのではないかと自分では思っている
ガンだって生きていたいハズ
生きる為に必死に動いていたのでないだろうか
そして
更にそのもぞもぞの感覚の数日前
職場で勤務中に胸を強く打っていた
それがきっかけかどうかはわからないが
癌がある胸にかなりの衝撃を与えてしまった事は間違いなくて
その数日後に
もぞもぞと脇へ向かっていく感覚を感じていた
言葉にしてしまうと
それが現実になってしまいそうで出来なかったが
リンパの転移があったという
現実がわかった今
あれから一年たとうとしているけれど
忘れないうちに
この事を記録としてここに書いておこうと思う