形成外科の外来②肥厚性瘢痕 | pinocoのブログ

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巨大子宮筋腫、乳がんetc·····
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形成外科の診察に呼ばれた


今日は学生は一人もいない

ルー教授だけだ


看護師すらいない



『傷口どうだい』

と聞かれ


『ミミズっぽいです』

と答えると


『傷口をみたいんだけれど、誰もいないんだよね

ちょっと待ってね』


といって、ルー教授がいなくなった


見慣れぬ顔の看護師と一緒に戻ってきて

ようやく傷口を診てもらう事が出来た


診る場所が胸だからきっと二人っきりはまずいのだろう


人手不足なのに

色々大変だなと思う


胸の傷口をみた瞬間


『あぁ、肥厚性瘢痕になってるね』

とルー医師がいった



肥厚性瘢痕



ケロイドだと思っていたが

似ているけれどケロイドとはまたちょっと違うらしい



傷の一部が盛り上がってしまっている


ドレーンの穴の片方も同じ様に肥厚性瘢痕になってしまっている



『ステロイドの治療が必要だな』

とルー医師がいった


また痛い治療は嫌だなと思ったが、湿布みたいな貼り薬を傷口に合わせて切り取り

それを貼るだけだった


肥厚性瘢痕になっている部分にだけその湿布みたいなものを貼るのだが


『大丈夫な部分には貼らないでね』という


皮膚を薄くする作用があるお薬なので

正常な皮膚に貼ると大変だと教えてくれた



再建手術時にもこのお薬を使うらしく

この薬がどれだけ効くかもみてみたいそうだ



乳腺外科の次回の予約は3ヶ月後になったのに

形成外科はまた来月かからなくてはいけなくなった


ルー教授が電子カルテに諸々入力している間

なんとなく手持ち無沙汰だったので

ルー教授に話しかけてみた


『学生さんたちがいないとなんとなく淋しいですよね』

というと


『そうでしょう、学生が嫌だっていう患者さんもいるけれど、医師を育てる為に必要なんだよね


医師免許を持っていても患者を診たことないっていう医師に診られたくないでしょう』



それは確かに嫌だ



このルー教授の元にいる学生はきっといい医師に育って行くと思う


いや、マニュアル通りでないマルチな医師に育って欲しい




形成外科の外来のあとは

血液を取って





大学病院での会計はあとにすることにして



いつもかかっている個人の呼吸器科へ薬をもらいに車を走らせる