術後64日
ホルモン療法30日目
大好きな雨が降っている
乳がんの手術をしてから
一ヶ月で仕事に戻れるハズだったが
手術時の傷口のやけどの部分の化膿、壊死というハプニングがあり
復帰まで2ヶ月を要した
復帰初日の昨日
腋窩リンパ節郭清をした右腕が昼前から痛み出てきたが
机の上にクッションになるモノを置き
その上に腕を乗せて少し高い位置でキープ出来る様にしたり
午後にはもう肩から胸から何だかわからない痛みが広がっていたので
もはや右腕を使わない様に
ほぼ左手で仕事をした
仕事をしたというよりは
どうにかこうにか一日職場にいる事ができたと言った方がいいかもしれない
面白いなと思ったのが
周りの皆さんへの復帰の挨拶の反応だ
人間性が見事に見える
上司からは心が温まる言葉をかけられ
「もう有給がないから安易に休んで良いとも言えないけれど(お給料が減給される事を心配してくれている)
体調が悪い時は無理をせず休んで下さい」
という風に言ってくれた事に心から感謝した
他にもそれぞれその方らしい温かい言葉をかけていただき、嬉しくて感謝しかない
自分の病気を周りに言い広めて
陰で「ガンがどこまで広がっているんだろうね」と笑って話していたおばさんグループは
自分の顔もチラッとしか見ず
あぁ、今日から、ハイハイ宜しくね
みたいな反応で
相変わらず我が道を往く感じだ
沢山食べて(仕事中も)
沢山お喋りをしている(仕事中)
そんなおばさんたちの事が以前は嫌でしょうがなかったが
もりもり食べてペチャクチャ喋って
前より身体も横に大きくなっている様子をみて
ちょっと可笑しくなった
この人たちはどこまでも
平和なんだなと思い
そこに融合することは一生ないけれど
そんな平和な場所に戻れる事ができた事に感謝した
仕事は
3月に転職して入ったばかりで
ようやく覚えたところで休職してしまったので
かなり忘れてしまっているが
それはまた一から覚え直すつもりで
焦らずいこうと思っている
むしろ
仕事の事は一旦頭から離して
ちゃんとガンの治療に集中できていたんだなと自分を褒めてあげたい気持ちになった
身体を壊すために仕事をしているわけではないので
自分の身体に合わせて仕事をしていこうと思う
そして
そもそも3月に転職していた事も
今となっては正解だった
前の会社ならおそらく復帰は難しかっただろう
いつも思っていることだが
良いとか悪いとかを決めているのは自分の心で
起こる出来事を
あぁ、そうなんだと受け入れて
良いとか悪いとかのジャッジをしない
なぜなら自分に必要なことが最善のタイミングで起きているだけだから
それに対して自分らしく自分が出来る事をやるだけ
そういう今の積み重ねが
過去を創り未来を創る
生きるとはこういう事だなと改めて思う
胸から肩そして腕の痛みは
身体からのメッセージ
今日はゆっくり
身体を休ませよう