乳腺外科の外来では
相変わらずの笑わないアイドルみたいな女医が
自分の患者力を高めてくれる
整形外科で骨粗鬆症の検査をしたこと
77%という良くない結果が出たので
アロマターゼ阻害薬を10年飲むことも考慮し
骨粗鬆症の治療を始めようかということで
薬を飲み始めていること
大学病院の乳腺外科の医師に骨粗鬆症の治療をしていいか確認してくださいと言われた事を伝え、骨密度の検査の結果をみせると
「あ、もう悪くなっているんですね········整形にかかってくれてありがとうございます·······」
何に対してのありがとうなのだろう
前回、この女医に骨密度に自信がない事を伝えている
そのときの返事は
「検査は一年後で
薬の飲み始めには特にしません」
と言い切っていた
だから、自分で気づいてくれてありがとうなのか········
いや、自信がないからと伝えたよね······
マニュアル通りではいけないよ
骨粗鬆症の薬を見せると
それこそポカンとしている
本当にこの女医は人が良いというかなんというか顔にでる
「Serm製剤です」と伝えたが
初めて聞く薬で知らないという
そういえば、骨密度が下がった場合、「ビタミンDを出します」
と以前この女医は言っていた
パソコンで薬を調べているが
それを読んでも良いかどうかが判断がつかない様子で
女性ホルモンの一種であるエストロゲンを補充する様な事を書いてある辺りで目が止まっている
整形外科の医師に
乳がん患者に使っても良い薬だと言われたこと
むしろ乳がんを抑制する効果があると言われている薬だと言われたことを伝えると
へぇ·····といいながら
プチパニックになっている様子がみて取れる
なかなか話が進まないので
「整形外科でこの薬を使って骨粗鬆症の治療をやっても構いませんか」と聞くと
自信のない様子で
はい、と答えてくれた
整形外科の医師が
「大学病院の医師はこの治療をきっとわからないっていうかな」
と可笑しそうに笑っていたが本当にそうだった
勉強はいくらしてもいいと思う
毎日患者と向き合い
毎日手術をして忙しいのはわかるが
今までの事をひっくるめて全体的に
勉強不足な感じを受ける事は否めない
だからといって
嫌な感じはどこにもない
不思議なのだが憎めない
