今朝、いつものようにシャワーを浴びて傷口のメンテナンスをしていたら
傷口の少し上に水膨れのようなものをみつけた
水膨れがしぼんでいるようなへなちょこな状態のものだが
ふたつある
騒ぐことではないが気になるので
乳がんとの関係性があるかどうかインターネットで調べてみたら
思いがけない情報と巡り合った
首都圏のある病院の乳がん手術の承諾書を補足する内容として患者に渡している書類なのだが
それをなんとなく読んでいくと
乳がん手術の合併症について書かれているところがあり
その中に
熱傷という項目が目に入った
読んでみると
手術は電気メスを使用するので電気メスの熱によって皮膚の裏側からやけどをきたすことがある、ということと
それはかなり軽妙な熱傷であるが、程度によっては術後に軟膏をぬって対応することがある、ということが書かれている
その次の項目を読み進める
皮弁壊死、創縁壊死
皮膚の血液不良があると、皮膚の一部が壊死してしまい、傷の治りが悪くなることがあること
軽微であればほとんどがそのままかさぶたとなり治癒するが広範囲の場合は壊死した部分を切除して再縫合する必要があることが書かれていた
因みにこの病院では年間約400件の乳がん手術のうち数年に一件生じていることも書かれていた
自分の傷はこれがぴったりくるが
術前の説明でこんな事を言われただろうか
ガンというだけで動揺し
乳房全摘する事に落ち込み
心ここにあらずだったと思うので
説明を受けた時の光景と気持ちしか記憶にない
書類を改めて見てみると
めちゃめちゃさりげなく書かれている
創部治癒不全(壊死·感染等)
電気メスで、とはどこにも書いていないがここに含まれるのだろう
退院後の外来の看護師に
『傷口がやけどしたり化膿したりする患者さんは結構多いんですよ
他にも沢山いらっしゃいますから』
と言われていたが
首都圏の大きな病院で数年に一人なのに
ここではやけどだらけなのだろうか
自分が手術を受けた大学病院の乳腺外科は
月~金までの午後毎日手術をしている
手術時間を一人1~2時間とみて(サバ医師は1時間で終わる)
一日大体4、5人として
年間の平日は約248日
一年間のオペ件数は992~1240件
先述した首都圏の病院は年間約400人に対し
数年に1人
自分がかかっている大学病院はさっきの計算によると年間手術数が2~3倍だが
そのうちいったい何人の患者がやけどしているのだろう
看護師が明るく『沢山いますから』と言っていたのは
まんざら嘘でもなさそうだが
この事実を明るく言いきってしまう
『慣れ』は良いことなのだろうか
もうへなちょこ水ぶくれのことなど
どうでも良くなってしまった·····