術後41日
退院35日目
ホルモン療法7日目
婦人科で
ホルモンを補充する方の治療をしていた時に
医師からこんなことを聞いた
『ホルモンはほんのわずかな量で楽になったりもするし
またその反対もね』
その言葉は本当で、ホルモン補充の薬を使うようになって体が楽になって風邪もひきにくくなった
身体が楽だと気持ちも楽で
ホルモンは元気の素だと思っていた
しかし
薬を真面目に塗っていなかったのと
そもそも低空飛行の体調だったので
当時の同僚にこんなことを言われたこともある
『○○さんの調子が良いって、我々の不調の時と同じレベルですよね』
確かにそうだ
上手いことをいうものだと妙に納得し笑った
自分の体調が悪いレベルは
血圧計で血圧が計れないとか
体温計が反応しないとか
脈が30になるとか
もはや生きていることが不思議なレベルなのだ
自分でもよく今まで生きてこれたものだと感心する
そんな低空飛行状態に慣れてしまっているが
だからこそ体調が少しでも悪くなると一気に落ちる
がんが見つかってからというもの
何だかわからないものにいいだけ神経を使って
手術をして体力も落ちて
傷口の回復に向かうはずだったのに
なぜか今、胸にぽっかり穴が開いている
更に頼みの綱の元気の素のホルモンを阻止する薬を飲み始めたのだ
体調が悪くなっても
気持ちが落ちても
それは当たり前のことだろう
と、自分に言い聞かせてはいるが
とにかく体調が悪い
眠いし怠いし今朝に至っては吐き気までしていた
起き上がるのもキツいし
気持ちも落ちてしまって
パーソナリティーの明るい声を聞くのが辛くてラジオを消したくらいだ
しんどさという負のループにはまっていた自分だが
そんな自分にも
今日は嬉しいことがふたつあった
そのうちのひとつを次に書こうと思う