７月２１日５時半
ドレーンから出ている排出液と尿の回収
ちょっと早いが
ブラインドを開けてもらう
もくもくの雲り空に
ホッと落ち着く
夜中テレビのコンセントを落としていたので
拾ってもらう
また落としてしまいそうなので
テレビに差してもらったが
ふと見ると
ん
あれっ
遠い
遠すぎて可笑しい
若いナースよ
可愛いじゃないか
起き上がることも手を伸ばすことも出来ずにいる患者に
これは遠い
テレビは観たいと思わないので
問題ないが
面白いし可笑しい
落語のネタになりそうだなと
ぼんやり思い
ひとりでニヤニヤしてしまう
これで落っことす事はなくなった
それが一番の目的だったので
これで良い(のか？)
いや、自分にとっては
朝からネタを提供してくれ
楽しい気持ちにしてくれた
さらにこれで落っことす事もなくなったので
最高のパフォーマンスと言えよう
『７月２１日朝６時です───』
起床の時間の放送に
手術したばかりの自分にも
皆と平等に時間が流れている事を感じる