乳ガンの告知をされた日から
しばらく不思議な事が自分の身に起きていた
今はそれは落ち着いたので
そのことを綴っておこう
乳ガンです
大学病院の医師から告知されてから
左側の胸が疼いていた
乳ガンがあるのは右側の胸
なのに、
その日から左側の胸がざわざわしていた
ざわざわというか
痛いというか
細胞が騒いでるというか
まるで、ガンにかかった右側の胸を
励ましているかのような
動揺しているような
左側の胸の細胞が
うにゅうにゅと動く様な感覚もあった
一方
ガンがある右側の胸は
検査で立て続けに針を刺されたのにも関わらず
まるで何事もなかったかのように静まり返っていて
いたずらを見つかってしまった子供の様に
おとなしかった
しばらくたって
右側の胸の針を刺した奥と脇の痛みを感じるようになり
左側の胸は落ち着いた
細胞達だって意思があるのかもしれないな
細胞達にとっても
ガンは大事件だもの
そんな事をぼんやりと思う
不思議な事だった