2017/11/11 不思議な出逢い──紫色の毛糸── | pinocoのブログ

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編み物検定の気分転換に編んでいたポンチョが完成した

 
衿の形が決まるまでああだこうだと模索したが、ようやくしっくりくるものが出来た
 
衿を大きめに作り首回りをスッキリと
 
これからの厳しい寒さに対応する
スタンドカラーにすることも出来る
 
 
 
今回のこのデザインは、雑誌に載っていた岡本啓子さんのものを取り入れて裾と衿をアレンジしたものだが、デザインを考えるということがどれだけ時間がかかり大変だということを改めて実感した作品でもあった
作品自体の完成はしていたものの、改良を重ねる時間がかかっていた
 
 
これが最初に編み上げた衿
悪くはないが、着ていてどうも落ち着かない
 
 
逆転の発想で、衿を反対に折り返してみる
着てみるとスッと落ち着くものがあった
ここから衿を繋げてさらにストンときた
 
 
 
 
この毛糸は昨年の編み物検定授賞式でいただいたもの
 
 
 
この毛糸をいただいた時、何か理由があるのではないかと思わせられる出来事があった
 
それはこんなこと────────
 
 
ちょうど1年前、編み物検定授賞式でこの毛糸は包装紙に包まれて渡された
 
大きさ等で毛糸だという事はなんとなく察する事が出来るが包装紙に包まれているので色はわからない
 
自分に渡されたこの包装紙に包まれた毛糸は「紫」だとすぐに感じた
 
厳粛ムードに包まれた授賞式で、この毛糸の色を早く確認したくて仕方が無かったが、紫色だという事は確信していた
 
式典が終わって中身を確認するとやはり紫色の毛糸だった
 
なんと表現したらいいかわからないが、とても複雑な気持ちだった
 
この毛糸で自分のものを編むのはよそう、とその時は思っていた
自分のことを選んで来たかのようなこの毛糸のパワーがこわかったのかもしれない
 
誤解があったらいけないので書いておこうと思うが、決していただいた毛糸が嫌だったわけでもなく紫色が嫌いだというわけでもない
長年愛着しているコートは紫色のラインが効いたデザインのものであるし
編み物をしている自分がこんな素晴らしい毛糸をいただいて喜ばないハズもない
 
 
 
 
 
 
 
授賞式のあと、季節は冬に入り、春物を編み始めた
 
頭の片隅にはいつもなんとなく紫色の毛糸の事があったが、夏になったら考えようと半年間大切に眠らせていた
 
夏がきて、そろそろ冬のものを編もうかと紫色の毛糸を起こし、久しぶりに紫色の毛糸と対面する
 
 
不思議だけれど、この紫色の毛糸がものすごく愛おしくて仕方がないのだ
 
まるで片思いから両想いになった恋心のようでもあり、心がスッと通じ合う瞬間でもあった
 
 
この紫の毛糸で自分のポンチョを編もうと思った
 
 
いただいた毛糸10玉でどんなポンチョを作ろうかどきどきわくわくした
 
 
フリンジは、毛糸が足りるかハラハラしながら糸を切っていたが、ぴったり必要な数の糸をとることが出来、予定通り15センチのフリンジをつける事ができた
 
 
 
 
この毛糸は最初からこの形になることになっていたのかもしれないな・・・などとぼんやり考える
 
 
日々色々なことがある人生で
色々な人やものとの出逢いは全て意味のある事で無駄なことはきっと何もないのだろう
 
 
全て意味がわからなくても
時々立ち止まっても
いつものように空を見上げ
前を向いて歩いて行く
 
 
 
大切なぴの
大好きなミカンの前でじっと何を考えているのかな