編み物検定が終わった
優しい時間が流れる大好きな場所のいつもの席でこのブログを書いている
東神楽町「ゆい・ゆい本舗」さんのいつもの笑顔にほっと癒される
今年の編み物検定の様子を記憶が新しいうちに大切なこの場所に残すことにしよう
2017年9月17日(日)
毎年9月の第3日曜日に全国一斉に行われる、文部科学省後援の編物検定
台風が日本列島の縦断を始めた
しかも検定当日の朝に九州に直撃するという進路を辿っていた
自分が住む地域は蒼い空がどこまでも広がり、台風がきていることなど微塵も感じさせないスッキリとした秋晴れの日だった
昨年、東京での授賞式で出逢った九州の方が受験会場にたどり着くことは出来ているのだろうか?
と、余計な心配をしていたが、試験は予定通り始まった事で全国一斉に始まったな・・・と、一人秘かに安堵のため息をつく
1級の1番
受験番号だ
想像通り1番前の窓側の1番端っこの席だ
一昨年は病気の影響で不整脈と頭痛を感じながらこれを見た
去年はようやく入院生活を終わらせ、車椅子から杖での歩行も可能になった
左側の頭・・・顔全体が痛み、吐き気を伴いながらこれを眺めた
一昨年はさておき、昨年は緊張からの頭痛だと思い今年も覚悟していたが、思いがけずスッキリとした頭でこれを見た

9時から受付が始まった
9時45分には試験監督でもある先生方から試験の説明を受ける
10時
いよいよ試験が開始された
受験番号、受験会場、名前を記入する
1級は理論問題は3枚配られる
3枚にそれぞれ記入するので、これで3分はみておいた方が良い
・歴史の問題
・デザイン用語
・編み図記号と読み
・色の配置と色同士の関係
・半袖のワンピースを着た正面ポーズのスタイル画(ウエストにベルトを着用)
次々と答えを記入していく
30分の制限時間内で充分見直す事も出来た
緊張のせいか、暗記していた色のトーン表を書き出す時に、明度が1番高く、彩度が1番弱いペールが一瞬出てこず、ライト、ブライトと続くのが、
「○○○、ライト、ブライト、ビビット・・・」
あれ、
「○○○、ライト、ブライト・・・・」
でない、
「あ、ペール!」
他の問題を解いているうちに頭に戻ってきてくれた
10時50分~11時50分
製図問題
山をかけるつもりもなかったが、3級の時も、2級の時も当日の朝に見直した問題が試験に出ていた
今年も朝に見直したノッチト・カラーが出題された
N・Pから下げる数字とそこから衿倒し線までの距離は問題の中では指定されない
更に衿の倒し分の指定も無い年があったので、それを含めて、ショール・カラー、テーラード・カラー、ノッチト・カラーの各数字を暗記していた
これがまた緊張のせいか、問題用紙が配られてもうテキストが見られなくなったというのに頭の中から一瞬消えた
時間になり、その数字を書き出そうとしても全く出てこない
出てこないものは仕方が無いので、問題に取りかかる
ノッチト・カラーの衿の部分製図にさしかかっったところでポンッと出てきてくれたので、スムーズにペンを進める事が出来た
仕上げも4Bの鉛筆で清書でき、見直す時間もあり無事に終わった
さて、ここまできて、恐れていたものがやってきた
ヘソから下の下肢にじわじわと痛みが広がってきていた
足はいつもより動きにくく、浮腫みも酷い感じである
お弁当の時間に痛み止めのカロナール500を飲み、編み物検定が終わるまでどうにか持ってくれと自分の下肢に言い聞かせた
12時40分
アフガン編みとかぎ針の実技
後半のかぎ針の部分に「長編み5目のパプコーン編み目」が並ぶ
アフガンの部分は「手前かけ目」と「かけ目」が同じ段の左右で分かれている
さらにアフガンでは「浮き目」もある、「裏編み目」「交差編み目」も盛り込まれている
一段一段確認しながら慎重に編み進む
編み戻ることもなく、画用紙にガイドラインも書き込み張りつける時間の余裕もあった
さらに、次に行われる棒針の確認を残りの時間でやっていた
裏で編む「右上2目一度」「中上3目一度」など確認し、更にもう少し時間があったので、一目ゴム編み止めでもおさらいしておこうかと残りの5分を有効に使った
14時30分
棒針編み実技
「滑目」「浮目」「2段後に浮き目をねじり上げて編む」
「シンカループから編み出す」
「糸を渡らせないで編む編み込み」
「かけ目」から糸を引き出す模様
裏で編む「右上4目一度」
裏で編む「左上4目一度」
もう、もう、お腹いっぱいこれでもかと多種多様な編み方の技術を盛り込まれていたが、刺繍もなく、作り目が棒針で作る作り目だった為、編み図を見た瞬間、落ち着いてやればいけると思い、時間配分をしながら編んでいった
最後の、裏で編む右上4目一度とふせ目はとにかく目を落とさないように、最後まで気を抜かないようにと気をつけ、こちらもシャープで画用紙にガイドラインを書き込み綺麗に縫い付ける事が出来た
時間に余裕があったので、張りつける前に糸のしまつも丁寧にやり、張りつけたあとはシッカリ編み目を整えた

あとは検定の結果の通知を待つだけだ
検定が終わった後、知恵熱を出し、夜中まで下肢の痛みが治まらなかった
ぴのはべたべたと襟元から離れない
もう終わったからね
自分の編み物検定の3年間は、病気との闘いと背中合わせの3年でもあった
長い長いトンネルを抜け出し、新しい人生のスタートのきっかけになる編み物検定でもあった