2015年巨大子宮筋腫のために
子宮全摘術を行ったその後の記録です
2016年12月29日に書いたモノです
2016年12月28日
-23℃のしばれた朝
札幌へ向かう
ちょうど一年前に札幌の国立病院を退院した
何も持たないで緊急入院した、三回目の入院が終わった日だった
もう一年──
まだ一年───
今日は現実と夢が混ざったような不思議な一日だった
「今、札幌行きのJRなの」
いつもながらの急な連絡に、懐かしい友人はまたかと驚く事もなく出てきてくれる
ふらりと歩いて見つけたお店で15分だけのコーヒータイム
飲みたいコーヒーの味をマスターに伝えると、その味が運ばれてくる
理想的な喫茶店
ここのチーズトーストは
塩胡椒が絶妙のバランスでかかっていて絶品だ
友人と別れ
弁護士のところにいき医療過誤の相談をしてきた
そして
弁護士のアドバイスを受けカルテの開示請求をすることにした
朝は
行く予定なんてさらさらなかった国立病院に来ていた
何かに引き寄せられたようにすっとここに来た
今日ここに行くことがもともと決まっていたかのような、そんな不思議な感覚を覚えた
足は感覚を無くし、ただ自分の体をここに向かわせていた
去年よりこじんまりとしたイルミネーション
モンスターはひとまわり大きくなって穏やかな顔
カレーパン・・・いや、カレー味のあんパンか・・・
ヤツの姿はない
大人気で売り切れか
はたまた生産中止になってしまっただろうか
あの味は苦手だったが、無いと思うとちょっと寂しい
どこを見ても懐かしい空間────
忘れかけていた色々な思いがよみがえる
嫌な気持ちはどこにもない
旭川行きのJRに乗り込んだ瞬間、眠ってしまった
目が覚めたら旭川だった
今日はまるで夢を見ていたような
不思議な一日だった
下肢の痛みを通り越した痺れの感覚が
現実だったんだと教えてくれている
全ての出来事には意味がある
今、理由がわからないことも
どこかで必ず意味のあるものになる
ストンとくる瞬間が必ずある
今日の不思議な一日も
きっと何か意味があることなのだろう
考えてもわからないことはわからない
わかるタイミングを待つことにしよう
ぼんやりそんなことを思いながら今日も眠りにつく