2016.11.23 子宮全摘術後の闘い64―編み物検定授賞式2016 | pinocoのブログ

pinocoのブログ

巨大子宮筋腫、乳がんetc·····
何があっても自分らしく生きる七転び八起きの精神でユーモアを忘れず生きています。

 

2015年巨大子宮筋腫のために

子宮全摘術を行ったその後の記録です

 

 

 

  

 

2016年11月23日に書いたモノです

 

 

 

♪煙草をくわえながら車を走らせる
甲州街道はもう秋なのさ─────


銀杏並木を歩いていると

頭の中に
高くて太いしゃがれたあの独特なキヨシローの声が広がっていた







2016年11月22日───編み物検定授賞式 当日


早朝のホテルの中で揺れを感じる

横にゆらゆら・・・ゆさゆさ揺れていた



同時にテレビから警報がなり、地震なんだと頭で理解できる

目覚ましテレビでは三宅さんがヘルメットをかぶり、ほんわかした朝の放送から一気に緊迫した報道に代わる

福島の方は津波の危険もあるので避難してくださいと、テレビの声がより一層緊迫感を増す


あみけんの授賞式どころじゃないよな・・・と、ぼんやり思いながら繰り返される小さな揺れに身を任す



そんなイレギュラーな朝だったが、ホテルの窓からは青空が小さく見えていた

東京の空は小さいな……と思いながら、編み物検定授賞式の会場に向かう

雪とキーンとした冷たい北の大地とは違い、東京の朝は心地良い空気が広がっている

キヨシローを全身で感じ、小さな空を見上げながらゆっくり渋谷にある国立オリンピック記念青少年センターへ向かう





ゆっくり、ゆっくり向かう

参宮橋駅では、ホーム出るためにエレベーターにのったらまた別のホームに降りてしまい、駅の外へ出られなかった
足が不安だったがグーグルマップの誘導通り、ゆっくり階段を降りたところで外に出れたという狐に騙されたような珍事件があった








想定していた時間通り、無事早過ぎる到着をする事ができたので、入る前にどこか近くで体をやすめようと、引き続きグーグルマップを頼りに徒歩一分のカフェに向かう

スマホに『目的地に到着しました』のメッセージが表示されるが、辺りにはカフェらしいものはどこにも見当たらない


下肢はそろそろ休まなければ不味い事になりそうな感じになっているのに、そのカフェは一向に見つけられない

グーグルマップではさっきから到着になっている・・・

ダメだこりゃあ・・・と思いお店に電話をする

なんと、センターの中にあるカフェだった

いくら探しても見つからないわけだ


そんな珍道中だったが東京をふらっと歩くことが楽しくて仕方がない




足腰は痛いが楽しい

浮かれポンチ的になっているが痛みで現実に引き戻される



オリンピック記念青少年センターの前の歩道橋では下肢に痛みがピキピキ走った

途中から一段一段降りてどうにかクリアした

きょろきょろ空を見上げながら浮かれて歩いている場合じゃない

あとで泣きをみるのは自分なのだ






カフェですっかり手持ち無沙汰だったので
手編みと思われるラメの入った素敵なニットを身にまとった女性に声をかける

福岡から授賞式に来た彼女と心地良い時間を過ごす

授賞式の受付時間になり、センター棟五階の会場で受付を済ます

受付の流れで集合写真の申し込みを半ば強制的にさせられる

誤解があってはいけないので一応記しておくが、決して脅しての強制ではないし、「よろしかったら申し込んでください」という一言も添えられてはいた

ただ、訳が分からないまま授賞式の受付をして、そのすぐ横で、何だか分からないまま写真の申し込みをしてしまい、封筒に自分の住所と名前を書き込んで千円払う・・・という・・・考える隙を与えないという、そういう意味での半強制的だった


千円を払い、申し込みしてしまってからやっぱりいらなかったなと思ったが、募金したと思えば良い


実技の張り出しもしていた








リハーサルが始まる


何だか厳粛なムード

自由な自分はこういう雰囲気は苦手


早く終わらないかなと思いながら、それでもせっかく来たのだからと思いしっかり参加する

リハーサルで、杖をつきながらゆっくり歩いている自分に編み物検定協会の先生達が色々配慮してくれる


リハーサルで賞状授与の時の礼の練習は何だか笑えた

もちろん厳粛ムードだったので、表には出さなかったが
礼がばらばらで揃わない状況などに可笑しさがこみ上げる


いよいよ授賞式が始まった
いよいよというより、やっと始まったなぁというのが正直な感想だった


練習の成果があったのか無かったのか・・・その辺のコメントは避けようと思うが、無事終わった


集合写真をとる時が一番笑えた


カメラマンのおじさんが、

「いち、に、さん、はい」

のタイミングでシャッターを切るからといっていたのに、三回撮った写真全て

「いち、に、さん」

で、シャッターがおりたのだ

わざとなのか、真面目に間違えていたのか・・・
隣の方とケラケラ笑ってしまう



こんな記念品もいただいた





嬉しかったが、欲をいえば写真よりも記念品を自宅におくる手続きができたらどんなに嬉しかったであろうか

そしてさらに欲を言えば、長丁場の式典に一本のお水が用意されていると良かったなぁとも思った



来年もここにこれるようにと改めて勉強を頑張ろうという気持ちにもなった




授賞された皆さんや先生方のそれぞれの服がとにかく素晴らしかった



初めてお会いした中山先生がとにかく可愛らしい女性だった

言っていることは芯が有ることを話されて居るのだが、所作がとにかく可愛らしい





編み物検定の表彰式が終わり、今日、雪だらけの町に帰る


帰り道はどんな珍道中になるだろうか





編み物はいい


やっぱりいい