2015年巨大子宮筋腫のために
子宮全摘術後を行ったその後の記録です
2016年8月13日に書いたモノです
2016年8月13日(土)──秋晴れの窓の外
旭川の病院に入院して12日目
札幌の病院での入院とは違い、地元の友人知人が毎日のように顔を出してくれる
皆、車椅子の自分に驚き、さらに自分の様子がいつもと変わらない事に驚く
車椅子になるまでの8ヶ月間の札幌の病院での対応も、皆、口を揃えたかのように
「大変だったね・・・でも・・・それって、医療過誤じゃないの?変だよね・・・・・・」
という
それはわからないけれど今は歩けるようになることだけ考えている、と答える
さらに、札幌の病院の諸々の対応が引っかかってはいるが、歩けるようになったときにそんな事がどうでもいいことになっているかもしれないし、やっぱり自分がこの状態になった理由をしっかり知りたいと思うかもしれない
そう答えると、皆、
「あなたは強いね・・・・・・」
という
たいていの人はこういう状態になると気持ちがやられるらしい
今のところそこには至っていない
理不尽な対応が続いたことに対して、一回だけぶちキレたことが良かったのかもしれない
ここの入院で同室になった方にも、こう言われた
「あなたはきっと何があってもどうにかやっていくタイプよね
つらいときに一時ガクンとなっても寝たらそんな気持ちも忘れて、笑顔でぱーっと吹き飛ばしちゃいそう
苦労をあまり苦労と思わないで乗り越えちゃう感じよね
だからこれから先、どんなことになってもきっと大丈夫だわ」
亀の甲より年の功だなぁ・・・と、そういってくれる彼女に感心する
もうすぐここを退院するが、一体この後どうなるのかはまだ何もわからない
考えたら不安だらけだけれど、わからないことを思い悩むことはしない
良いこととわるいことは同じ数だけある
どんなつらい時も周りに助けられてここまできた
札幌での入院中は、病院で知り合った女神みたいな友人に助けられた
人は一人では生きられないということも実感した
こうなって初めて、本当に自分に必要な人や物がわかった
自分の闘いはまだまだ終わらないけれど、これからも周りの大切な友人たちに助けてもらいながらだけれど自分らしくいこうと思う
どんな出逢いも、どんな出来事も無駄なことはなにもない
すべてのことに意味がちゃんとある
肉腫かもしれないと言われた巨大子宮筋腫がわかって、もうすぐ一年を迎える
手術をして良性な筋腫だとわかり、もうすっかり体はなんとも無いはずだったのに、なぜか車椅子で六回目の入院をしている
そんな今の状況が自分にとってきっと必要な何かがあるんだろうなと思う
今日の午前中、友人がアイスクリームを買ってきてくれ
美味しく味わいながらいつもの何気ない笑顔の時間があっという間に過ぎていく
時々、札幌の病院の事が頭に浮かぶ
婦人科のスーパーマンS先生に逢いたいなと思う
S先生は主治医ではなかったが自分の体のことを医師として真剣に考えてくれた
口の悪いS先生が恋しい
そのS先生一押しの飲み薬『リリカ』のせいだろうか、体重が増えてきた
『リリカ』を飲み始めて2週間目、副作用のひとつの吐き気が治まってきた。そこからさらに一週間で約1.5キロ増えた
S先生が最初に言ってくれていた、体重増加の副作用がここにきて出てきた
体重増加くらいはなんとも思わない
美味しいものを美味しく食べられるって素晴らしいことだと思う
太って丸い顔になっても、たいした気にしない
歩けないことにくらべたらなんてことないことだ