2016/7/30 子宮全摘術後の闘い㉒―スーパーマン医師との握手 | pinocoのブログ

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2015年巨大子宮筋腫のために

子宮全摘術後を行ったその後の記録です

 

 

 

 

 

2016年7月30日に書いたモノです

 

 

 

 

 

2016年7月30日(土)──再入院14日目


昨日、聡明なソーシャルワーカーの紹介で、車椅子と杖をリースすることができた

もうあとは退院する日をまつだけだ




この病気がわかってからの8ヶ月間で、五回の入退院を繰り返している


一回目は手術のための検査入院

二回目は手術のための入院

三回目は手術後の炎症による入院

四回目は巨大筋腫が下肢の神経を損傷したものでの下肢の痛みでの入院

五回目は下肢の痛みと歩行困難での入院




人は学んで成長していく生き物である

良くないことの繰り返しほどアホらしい事で、時間の無駄遣いだと思っている


もうここに同じ症状で入院する事はしたくない



入院するということは体の治療をする事、心身を休めることだとおもっていたが、後半の入院はそうではなかった


色々な事とたたかい、色々な事を考え、どうしたらもうここに戻ってこないようにできるか、それを考え行動した

下肢が不自由な上に理不尽な事ばかりで、ここにいる方が病気になりそうなときもあった


そんなとき、ここの病室で出逢ったひとりの女性が救いの女神となってくれていた



そんな彼女との何気ないいつもの心地よいランチの時間の前に、何とはなしにふらっとひとり立ち寄った場所で、婦人科のスーパーマンS先生にバッタリ逢う

主治医ではないのでなかなか話す機会もなく、でも外来での通院だともっと今より話す機会は少なくなると思っていたので、退院する前に逢いたいと思っていた


他の患者たちが苦手とするこの気性の激しい先生に対して自分は臆さず話しかける

「先生に逢いたいと思っていたから嬉しい」

「『りりか』ね、まだはっきりよくわからないのだけれど、なんとなくなのだけど、効いてきてるような気がしてるの、だから絶対このことを直接伝えたくって、ありがとうって言いたくって、逢いたいとおもっていたの。先生ありがとう」


スーパーマンS先生は、にこにこ嬉しそうに笑って、

「そうでしょう、効いてきた気がしてきたらもう大丈夫、飲み始めはちょっとつらいけれど、今もうこうやって普通に元気だし、あれはゆっくり時間をかけて効いてくる薬だから、これからもっと効いてくるよ、・・・・ちょっと色々大変かもしれないけれど、時間はかかるかもしれないけれど、大丈夫、絶対治るから」

と、乗っている車椅子に手をかけて来てくれる

思わず、その手に自分の手を差し出し、主治医のO先生とですら握手なんてしなかったのに、このS先生と自然に握手している

 


スーパーマンS先生はさらに、

「絶対大丈夫、大丈夫、治るから
絶対大丈夫、絶対治るから」

といって、スーパーマンらしく片手をあげてサッと去っていった


そんな風に言われたことは初めてだったので、嬉しくて涙が出てくる


がつんときかなきゃ意味がない、飲み始めにふらふらになってもどんなことになってもいいんだ、がつんときかなきゃダメなんだ、これは効くんだ、効くんだから、と、一見めちゃくちゃな理由で『りりか』を勧めて来たときと同じ勢いのS先生であったが、本当にこの先生は医者として患者の病気に向き合ってるなと思った


この医師と自分は、どうやら相性はバッチリらしい
この手と手を自然に取り合っていることがその証明でもあるだろう



この後すぐに現れた女神の友人にこの話をすると、

「あの先生と握手???あの先生とそこまで気持ちが通じるなんて・・・すごいね~
あの先生とそんな風になれる患者が居るなんて・・・・相当相性がバッチリなんだわ・・・私は無理だけれど・・・・主治医変えてもらってもいいんじゃない?」


と、S先生の事が苦手な友人は可笑しそうにこういった






ここでの入院は、明日の朝終わる



早く明日にならないかなぁ