2016/6/25 編み物 | pinocoのブログ

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巨大子宮筋腫、乳がんetc·····
何があっても自分らしく生きる七転び八起きの精神でユーモアを忘れず生きています。




入院している間も時間は誰にも平等に流れている


ぼーっと痛みを我慢したり

ぼーっと本を読んだり

ぼーっと流れるクラシックの曲名を思い出そうとしたり

そうこうしているうちに

いつの間にか夏至が終わっていた


気が付いたらもう6月の下旬で一年前も同じ事を言っていたような気もするが、編み物検定まで3ヶ月を切ってしまった


編み物検定に向けて、のんびりと勉強をすすめていく


今日起きて外をみると雨の朝だった

ぼんやり外をみていたら、なんとなくこんな記憶がよみがえってきた───



中学年の頃に編み物をしたくて、機械編みをしていた母に、編み物を教えて欲しいといった

「あんたにはこんな難しいことわからないからできない」

と、いう残念な答えが返ってきた



やってみないうちになぜ出来ないと言ったのかは未だにわからないが、それで諦める自分ではなかった


小学生のころから、折り紙、フェルト小物、リリアン編み、刺繍、洋裁、木工、彫刻、絵を描く───
興味の有るあらゆることをやっていた



今思えば自分はその当時からそこそこ器用で、失敗もしたがそれ以上に色んな物を作り出していた


そんな自分は後々ソーイングスクールの講師の職にもついた


収入の関係で退職してしまったが、自分の天職かもしれないというくらい、楽しい仕事だった



編み物の話に戻るが、中学生だった自分は編み物を覚えたくて仕方なかった


一本の糸を編んでいくだけで、色んな形の物ができあがるのだ

編み物の雑誌を購入し、ぬいぐるみの服や、手袋、マフラーなどの完成写真を眺めながら、自分が編めたらどんなに楽しくてどんなに素敵だろう、あんなのやこんなのも編んでみたいなぁと、空想が得意な自分は編み物が自由自在に出来ている自分を想像していた


それにしても編み物はなんてわくわくする事だろう
一本の糸から無限の可能性を感じるじゃないか

何事にも果敢にチャレンジする・・・・・・と言うか、やりたいことはやりたいのだ


誰に何を言われてもやりたいのだ

教えて貰えないなら、自分で覚えたらいい

雑誌に編み方も載っているじゃないか




雑誌に載っていた写真付きの説明だけを頼りに、『表編み』、『裏編み』の編み方をどうにか覚え、まずは靴下を編んでみた


どうにかこうにか編み上がった靴下は、見た目は成功している

さて、はいてみようと思った瞬間・・・・・・


・・・・・・あれ?


あれ、あれ????



ん???



編んだ靴下に足を入れることは出来なかった

毛糸で編んでいるのにかっちかちで伸びしろが全くない



子供で、ド素人の自分でもわかった

失敗だ



しかし、へこたれなかった


どうしてこんなかっちかちの靴下が編み上がったのか考えてみた


『表編み』の編み方が間違っていた



その時、『表編み』だと思っては編んでいたのは『表ねじり編み』だった


かっちかっちは当然の結果だった


30年以上楽しんでいる、編み物の記念すべき一作品めは、かっちかちの靴下だった


その後、編み直してはける靴下を編みあげたことの記憶はあるが、それをはいていたかどうかの記憶は全くない


因みに『表編み』の編み方はこの時に修正できたが、『裏編み』も指の掛け方を間違って覚えていた


昨年、編み物検定を受けるにあたって、先生のところで編み始めてすぐに指摘された



編み方が間違っていたわけではないので、作品には何ら問題はなかったわけだが、指の糸の掛け方を正した瞬間ものすごく編みやすくなった



やはり餅は餅やである


編み物はいい


気分転換にとてもいい


心臓の鼓動に合わせて編んでいくだけですぅっと心が落ち着いていく



どんな時にも





いつも手の中には編み物がある