2015年12月10日に書いたモノです
2015年11月3日(火)
朝早く家を出ました
不安が大きかったのを覚えています
札幌の国立病院に無事に入院することができました
空が見える窓側のベッドが自分に用意された場所でした
窓の外が見えることは嬉しいことでした
O医師が現れました
「無事でしたね。良かったです」
と、穏やかな口調で言いました
その後、医師は前回の検査の結果と手術に向けての話しをしてくれました
お腹の中のものは直径約20センチであること
それはこの三つのもののうちのどれかであるということ
① 悪性 子宮肉腫
② 良性 子宮筋腫
③ その他の可能性
O医師はホワイトボードにこの様に書き出しました
肉腫?
悪性?
ここで初めて「肉腫」という言葉を耳にしました
O医師の話は続きました
肉腫というのは癌ではないということ
しかし、悪性であること、癌と同じ様に体に広がっていくこと
そして前回のCT検査では「筋腫」の可能性が高いこと
しかし、血液検査では、「肉腫」の方に多くみられるLDHの値が通常の7倍の異常値であること
もう少し検査をすすめていき、筋腫の可能性が高いなら3カ月から半年かけてのホルモン治療で筋腫を小さくして、腹腔鏡手術を
肉腫の可能性が高いなら、なるべく急いで開腹手術が必要なこと
その際に目安となるLDHをさらに詳しく診る1から5のアイソザイム検査をしたいということ
それで大体の病気の目安がつくということ
その結果がわかるのが一週間くらいだということ
もし開腹手術になった場合を考えて、循環器や呼吸器その他手術に向けての検査もしたいということ
医師は一通り話し終えたあと、質問はないですか?と、問いかけてきてくれましたが、
十分過ぎるわかりやすい説明でした
こんな時に、
「ご飯は食べても良いのでしょうか?自分はものすごく食べるんです、普段から大食いなのです、見た目によらず食べるんです
食事制限はあるのでしょうか?」
と、我ながらまぬけな質問をしてしまいました
O先生は
「食べれることは良いことです。体力をつける意味でも良いと思います。いくら食べても良いですよ」
と、可笑しそうに笑いながら、穏やかにそう言いました
この時点では、まだお腹を開けるということは現実的なものに思えていませんでした
札幌の国立病院での入院生活が始まりました