2015年12月9日に書いたモノです
2015年10月27日(火)
朝陽が綺麗な朝でした
まるで自分を応援してくれているような力強い朝の光に照らされていました
朝早いJRに乗り込みました
地下鉄を乗り継いで最寄りの駅まで行き、そこからはタクシーで病院へ向かいました
国立病院に来ることができました
今思えばあんな状態でよくこの病院まで一人で来れたと思います
通勤通学ラッシュの時間にのそのそと歩くことしかできない自分は心細い気持ちでいっぱいでした
途中で泣きたくなりました
友人が教えてくれたO医師に逢いたいという気持ち
周りの友人知人の励まし・・・・それが自分を動かしてくれていました
国立病院では、当たり前ですがすんなりと受付することはできませんでした
紹介状を持っていなかったから当たり前のことでした
受付の前に相談専門の看護師に旭川でのことをざっと話したところで、
「大変でしたね もちろんここで受け付けます。もし、この後院内で何か困った事があったら私に言ってくれて構いません。その時は付き添いますから」
と優しく言葉をかけてくれました
自分はここでも必死でした
O先生に診ていただきたいと言い続けました
受付を無事済ませることができほっとしたのか、ここ数ヶ月調子の良くなかった不整脈と吐き気頭痛に襲われました
O医師の診察室に呼ばれて入った時
「やっと逢えた・・・・・」と、涙を流してしまいました
O医師は友人が話していたとおりの穏やかで物腰の柔らかい人物でした
涙が落ち着いて旭川でのことを淡々と話したあと、医師はこう言いました
「よく、ここまで来ましたね。その体で大変だったと思います
子宮のところにできているのもはまだ良いものか悪い物かはわかりません
ただ、足が動かなくなっている状況を考えると、お腹の中のものが大きくなりすぎて、神経や血管、その他の臓器を圧迫していてのその症状だと思います
僕も危険な状態だと思います
なぜならお腹のもので圧迫されている太い静脈がちょっとでも傷ついたら大出血をして、人は簡単に死んでしまいます
お腹の中のものが良性だったとしても、今のまま放っておくと足の神経が死んでしまいます
お腹が治ったとしても、足の神経は元には戻りません。足がそこまで動かなくなっていると言うことは今の時点で相当圧迫されていると思います
手術を急ぐ必要があると、僕は考えます
呼吸も心臓も苦しかったと思います
ここの病院ではいろんな科があります。その道の専門医が揃っています
何があってもここであなたをしっかり診ることができますから安心してここで治療を受けてください
入院してまず体の状態を診させてください」
O医師のことを全面的に信頼できた瞬間でした
この先生とこの病院に体を任せようと思いました
CTと血液検査を済ませて、O医師に無理をいい、一週間後に入院をすることに決めてその日は旭川へ帰ることにしました
O医師は
「無事に入院してきてください。旭川で何かあったらとりあえず命をしのいでもらってください
あとはここに任せてください。一緒に頑張りましょう。よろしくお願いします」
と、穏やかな口調で、だけれど力強い言葉で送り出してくれました