私の息子の職業は厚生労働省労働基準監官です。
国家公務員で、勤務し始めた頃は、東海地方の各地を転々としました。
監督官の職務としては次の3つが存在します。
①企業に労働基準法違反がないか調査する方面課
②企業が安全かつ衛生的に仕事をしているか調査する安全衛生課
③労働者災害を取り扱う労災課
勤続8年目にして東京に凱旋してきた息子は、三鷹労働基準監督署で、初めて安全衛生課に配属されました。
この安全衛生課の主要な仕事の一つに、
なんと、タワークレーンの検査というものがあります。
最高47mの高さのあるタワークレーンのハシゴを登って、先端に付いた運転席を検査する仕事です。
ところどころに踊り場がありますが、47mのハシゴを登るのは、怖くないですか
もちろん、安全ブロックと安全帯という落下防止器具を駆使して、万が一にもハシゴから落下しないように登り降りするそうですが、
その高所恐怖と体力消耗には、想像を絶するものがあります。
息子も、登っている最中には冷や汗に見舞われ、翌日は筋肉痛に見舞われたと言っていました。
先週の金曜日と本日、息子は、狛江市の病院建設現場で、高さ47mの2つのタワークレーンに登ってきました。
もちろん、駆け出しなので1人で登ることは許されません。
現場業者と息子直属の上司の3人で登ったそうです。
そして、頂上でクレーン機動機の検査を終えて、無事に47mのハシゴを降りてきたそうです。
いやぁ、万が一の事があったら絶望的なので、親としてはとても心配です。
そして、LINEで息子から作業の一部始終と安全面をいやというほど聞いて、ようやく、半ば安心しました。
まさか公務員なのに工事現場のタワークレーンに登るなんて、実に驚かされました。
なんでも、他にも仕事があるものの、年間10基のタワークレーンに登らなければならないキマリだそうで、親の心配は付きません