直前といっても、お昼過ぎからと言われているだけなので、あと30分後なのか1時間半後なのかはわからない。
たぶん、後者だろう。
時間の経つのが遅い。
スマホを見てもすぐに飽きるし、文庫本の小説を読むのもなんだか気がすすまない。
私が受けるのは、検査であり、そして処置である。
口から十二指腸まで管を入れて、その中を内視鏡を通し、十二指腸に開いた胆管の出口を観察する。
胆管の出口を狭窄させているものがあれば、それを一部切除し、胆管の中にプラスチックのチューブを入れるらしい。
切除した部位は、後刻、悪性腫瘍でないかの検査に回される。
軽い静脈麻酔下で行われるので苦痛は少ないようだが、書いてるそばから暗澹たる気持ちになってくる。
ああ、早く"検査ですよ"と呼びに来てくれないかなぁ