懐かしの怪獣映画傑作選 | トリンリのおもちゃ日記

以下に挙げる怪獣映画は、順位が付けられない傑作です。


怪獣映画といえば子供向けと思われがちですが、これらの映画はさにあらず。

重厚な人間ドラマを取り入れた、大人の鑑賞にも耐える怪獣映画となっております。

恐怖感を煽る場面も多く、鑑賞した子どもたちにある種のトラウマを植え付けました。



ゴジラ(東宝1954年)


言わずと知れた怪獣映画の嚆矢です。

日本の怪獣文化は、全てこの映画から始まりました。

1954年といえば、太平洋戦争の記憶が色濃く残る時代。

核の申し子のゴジラが放射能を撒き散らす様子は、広島・長崎の原爆禍を連想せずにはいられません。



空の大怪獣ラドン(東宝1956年)


九州の炭鉱街を舞台にした怪獣映画です。

冒頭のメガヌロン(古代トンボ)の幼虫が人家に侵入するシーンは、恐怖感満点でした。

また、炭鉱の中の場面も多く、トンネル恐怖を喚起させる映画でもありました。



フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(東宝1965年)


冒頭、インド洋で大日本帝国の潜水艦がナチスドイツの潜水艦から機密物資を受け取るという、ミリタリーマニア泣かせのシーンから始まります。

とにかく、フランケンシュタインの顔が気持ち悪い。

観た子どもたちは、幾晩も悪夢にうなされたことでしょう。



フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(東宝1966年)


兄弟設定ということで、フランケンシュタインが2体出てきます。

兄のサンダはまあまあ見れますが、弟のガイラは醜悪そのもの。

何と女性を喰らうシーンが出てきます。

"進撃の巨人"みたいです。

これまた、トラウマ物の怪獣映画でした。



大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン(大映1966年)


東宝のゴジラに対抗して大映が製作したガメラシリーズの第2弾の映画です。

夜戦を行う大怪獣の決闘シーンが秀逸。

欲望に取り憑かれた男を巡る人間ドラマもよく描かれており、私の好きな怪獣映画のNo.1です。

ちなみにこの映画でも、怪獣による人間捕食のシーンが出てきます。



大魔神(大映1966年)


戦国時代を舞台にした歴史怪獣映画の先駆的作品です。

とにかく魔神さまが怖い。

鑑賞したチビッ子たちは、映画館の椅子にしがみ付いて、半ばオシッコを漏らしそうにして観ていたはずです。

大魔神の映画は3本作られましたが、やはりこの最初の大魔神の印象が強いです。

ちなみに、ガメラ対バルゴンとの併映でした。

傑作の2編の上映は、大人でも見応えがあったことでしょう。



以上、懐かしの傑作怪獣映画6本をご紹介いたしました。

お時間のあるときに鑑賞してみてください。

どの作品も期待を裏切らない出来ですよビックリマークグラサン