司馬遼太郎の世界①高台寺と六道珍皇寺 | 妻に内緒でコツコツドカン(ロック的ドタバタ投資日記)

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恐妻投資家・剣崎ジュンが脳内相棒の福耳アッサム君と「投資と節約の両立」を実践します。
人生100年時代にユーモアと生きる知恵を!

今日は、
「本で学習した神社仏閣を巡る日」
にしました。
定年退職したら、毎日こんな感じなんでしょうか?

昨日司馬遼太郎記念館に行った事もあり
頭の中は
司馬遼太郎の「城塞」
つまり、大阪夏の陣、冬の陣の辺りになってます。
(我ながら単純。司馬先生も罪なお方)

しかも、私はあくまでも豊臣側のシンパ。あの戦争は徳川家康が豊臣家を滅ぼす為に企てた戦なので、豊臣側に味方してしまうんです。

私、昔から損得勘定で動くのが嫌で、『滅びの美学』
が好きという、ややひねくれた人間なので、、、新撰組の最期とか西郷隆盛の最期とか、美学を感じてしまいます。自分のサラリーマン生活も滅びの美学を貫きたいものです。

だからと言って、大阪城に行くのではなく、あくまで京都で。しかも、秀吉がメインでなく、ねね様(北政所)をメインに。
つまり、豊国神社や豊国廟ではなく
高台寺!
恥ずかしながら京都人でありながら、まだ行った事がない!この辺りは清水寺とか八坂神社や知恩院は何回も行きますが、高台寺はパスさしてしまう位置にあるんです。

と、言うことで、まず阪急河原町を降り、鴨川を渡り、祇園を抜け八坂神社を見ながら右折。高台寺に向かいます。

この辺りは京都観光のメインどころなので、観光客ばかりです。外人客(特に中国)もかなり多いです。
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あぁ、桜が咲いたら綺麗だろうなー
という庭でした。
初めて行ったのですが、知らなかった事ばかりでびっくり!
霊屋には、本当にねね様が眠ってるんですね!時雨亭って建物が高台にあり、大阪冬の陣の時はここから大阪の空が真っ赤になっているのが見え、ねね様が敗北を知って嘆かれたとか、、、、。本当っぽい話なので、これは信じます。

さて、ここからはまたまた違う時代に!
先週読んだ本に出てきた
小野篁(おののたかむら)
と縁のある
六道珍皇寺
に行きました。時代も江戸時代から平安時代に!高台寺からすぐ近く!これがあるから京都は面白い!!
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京都では『六道さん』って呼ばれてます。お盆に精霊迎えで有名なんですね。ここには閻魔大王像と小野篁像が安置されてます。今は冬の特別拝観で貴重なお宝が見られます。
この小野篁さんって人が面白い!かなりの大柄で、学問に秀でて歌を詠み、馬術に優れ、法律に詳しい高潔な官人。つまり、平安時代の官僚だった人なんですが、昼は官僚の仕事をして、夜は冥界で閻魔様と仕事していたとの伝説。あの世とこの世を自在に行き来できたらしい。で、その冥界へ通じる出入口がここ珍皇寺にある井戸だったとの事です。この辺りは平安時代は葬送地鳥辺野(とりべの)の入口にあたるので、あの世とこの世の境界に位置するらしいです。
ちなみにその井戸がこれです。
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びっくりなのは、出口の方の井戸は三年前に隣の工場を取り壊した時に発見されたとの事!それまでは、どういう説明をしていたんでしょうか?
それに、、こんなに狭かったら篁さんが入れないんじゃ?

ちなみに、小野篁さんの冥界でのお仕事は、閻魔大王の横で死んだ人間が、生きている時にどんな罪を犯したか、情状酌量の余地があるか等、助言していた様です。

ちなみに、今日二箇所を事前学習したのはこの2冊。司馬遼太郎さんの「城塞」と蔵田敏明さんの「時代別京都を歩く」でした。
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