映画『PERFECT DAYS』を観て、役所広司さんの演技に惹かれたので、同じく役所広司さん主演の『すばらしき世界』も観てみました。ここでは、あらすじなどは省略して感想や感じたことのみを書きます。


 みなさんにとってこの世の中は生きづらいものでしょうか。生きづらいなと思ったことはありますか?人によって育った環境、生い立ちや性格など、様々な理由で生きづらいと思うことがあると思います。この世の中は、何か自分の中の信念や主義を曲げないとやっていけないのではないでしょうか。この作品では、そういったこの世界の生きづらさとそれでも支えてくれる人のあたたかさの両方が描かれており、作品のタイトルである『すばらしき世界』がそのままの意味にも捉えられるし、皮肉のようにも捉えられます。


 みんながみんな、器用に生きられるわけではありません。何か壁に直面したときに器用にやってのける人とそれができない人がいます。だから、器用な人がなんなくこなしてしまうことも不器用な人は立ち止まって悩み苦しんでしまうことがあります。どちらが偉いかという話ではなく、自分を守るために器用さを身につけることが大切ではないかと思います。器用さとは選択肢の豊富さではないでしょうか。不器用な人は、何か問題に直面したときどのような行動をとるべきかの選択肢が少ないのかもしれません。ただ、この原因は様々で、育ってきた環境などが原因の場合は簡単に選択肢を増やすことなんてできないと思います。1人では。そのための他の誰かであって、自分1人では気づかなかったことが他の誰かによって気づかされることができます。自分を守るために、他の誰かとの繋がりを持ち続ける必要があるのではないでしょうか。支えてくれる人はどこかに必ずいるはずです。人はひとりでは生きていけないというのは、まさにこのことだと思います。僕たちは、人との繋がりを持ち続けることで生き方を学んでいくのです。


 生きづらい世の中ではありますが、同じ生きづらい世界を生きている人たちと手を取り合って乗り越えていくことができれば自分にとっての「すばらしき世界」を生きることができるのではないでしょうか。