さて、今日は ~その3~ からの続きで、ディスカウント理論からのSFA、つまり問題発見の手法から解決の構築の考え方にどう橋渡ししていくか、問題志向⇒解決志向への方策を論じてみたいと思います。
TA のゴールに見る問題志向
TA のゴール「自律性」とは、「気づき、自発性、親密さを発揮または取り戻すこと」と言っています。
ここで注目したいのは、「発揮」と「取り戻す」とう言葉です。これらの意味するところは、我々には、気づき、自発性、親密さがもともと備わっているが、生きていくうちに徐々にスポイルされていくといっているのです。
つまり何らかの方法でディスカウントし、それが当たり前になってしまうということになるのではないでしょうか?
このことをバーンは「人は皆、王子様、お姫様で生まれてきて、魔法をかけられ徐々に醜いカエルになっていく」と表現しています(バーンらしいですよね)。
例えば、自分の存在の意味合いをディスカウントしていたら、なんだか生きづらいかもしれません。
そして何かの禁止令決断をするかもしれません。幼児期に決断した脚本にしたがって生きていくという考え方はTAの根底にあるメインストリームです。
対して、SFAでは、問題の原因を過去に求め「なぜ、どうして?」と探るのではなく話を一旦未来に持っていきます。(もちろん、クライエントの過去の話を聞かないということではありません、過去の話にはクライエントのリソースが詰まっています)
つまり「今とくらべてどうなったらいいの?」という未来の解決象を聞き出し、このセラピーにおけるゴールは何なのかを探ります。
ここでは “問題”をどう解決するか、原因を取り除くことではなく、「問題」「原因」から一旦離れて、クライアントの望む解決・ゴールとはいったいどんなものなのかを話し合っていくこと。そして、もしゴールしたならば、その時には問題や原因も同時に改善しているかもしれません。と言うよりも問題や原因のことを気にしなくなっているといったほうがよいかもしれないです。
このような考え方を「解決の構築」といいます。
しかし、解決の構築をするには、まず「問題の存在」を認めなければなりません。
うまくいっていないことを自覚しているからこそ今と比べてどうなったらよいかという、より良い未来像が得られるはずです。
つまりディスカウントの存在を認識しなければ解決の構築はあり得ないということになります。
問題発見⇒ディスカウントマトリックスの活用によりピンポイントで問題が発見できる。
ここで原因・問題志向に入らずに話を未来へ持って行き解決志向へ
解決の構築⇒問題の存在を認識したら解決象を共有し思考を「解決の構築」へとスイッチしていく。
折衷としてこのようなディスカウント⇒SFAの橋渡しが可能ではないでしょうか?
ここまで考えてみると、ディスカウントマトリックスの代替案はすでに、SFAの中心哲の3つめ「もしうまくいかないなら、違うことをせよ」とかぶっていますね。
やはりディスカウントマトリックスのタイムラインの検討が必要なようです。
皆さんはどう考えますか?
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