さて、前回につき続きTA(交流分析) と SFAの中心概念の比較検討をしてみます。
今回はTA の哲学に対応するのはSFAの「発想の前提」ということからまずは<SFAの4つの発想の前提です。
発想の前提
① 変化は絶えず起こっており、そして必然である
・ここにイスがあります。この椅子には変化がおこっているでしょうか?明日見ても変化は感じられないかもしれませんが10年後にこの椅子はこのままの姿でいるでしょうか?(たぶん錆びてボロボロ)ましてそれが人間なら今日と10年後の変化は???⇒変化は絶えず起こっており、そして必然である
発想の前提
② 小さな変化は、大きな変化を生み出す
・カウンセリングを始めたきっかけは…ある小さな新聞広告でした。10年ほど前の私がしたことと言えば200円程度の電車賃と2時間程度の時間を使ったことそして「面白そうじゃん」と思ったことです。⇒小さな変化は、大きな変化を生み出す
発想の前提
③「解決」について知るほうが、問題と原因を把握することよりも有用である
・問題と原因を求めると更なる問題に出くわします、さらにその行動が原因となり問題を起こします。例えば、それらすべての今の私の問題を幼児期の母子関係に求めたらいくらなんでも母親が可哀想ですしなんだか母親との関係もギクシャクしそうですね。問題のない人間なんていません。問題・原因探しも大事かもしれませんが、今日からこの先どうなっていたいかを考えた方が早くないですか?⇒「解決」について知るほうが、問題と原因を把握することよりも有用である
発想の前提
④クライエントは、彼らの問題解決のためのリソース(資源・資質)を持っている。クライエントが、(彼らの)解決のエキスパート(専門家)である。
・モンキー・D・ルフィは「おれは助けてもらわないと生きていけない自信がある!」
大人気漫画ワンピースの主人公ルフィのまわりにはいろいろと人的リソースがあります、ルフィはできないことはできないと言い放ち、堂々と仲間に助けてもらいますよね。ルフィは問題解決の為に仲間というリソースを持っていてそれを堂々と使っているのです。⇒クライエントは、彼らの問題解決のためのリソース(資源・資質)を持っている。クライエントが、(彼らの)解決のエキスパート(専門家)である。
さて、ここまででSFAがどんな考え方を持っているのか何となく理解できたでしょうか?
SFAにも多いに影響を与えているミルトン・エリクソンは「心理療法とはクライエントに足りないものを与えることや歪んだ何かを矯正することでもない。クライエントがすでに持っているにもかかわらず気づいていないものをどうやってクライエント自身がつかえるようにしていくかを援助することである。」と言っています。この言葉はSFAの方向性を端的に表していると言えないでしょうか?
さて、これに対してTA では、再決断療法の創始グールディング夫妻がこう言っています。「パワーは常に患者の中にあり、治療契約を曖昧にしての治療関係は患者の主体性を無視したレイプにも等しいものだ」このパワーとはクライエントの持つ内的資源(但し場合によって脚本によりスポイルされている)つまりリソースと考えてもよいのではないでしょうか?
すると「何故そうするか(why)」という部分ではTA(再決断) もSFAもおなじように思えます。しかし「どのようにするか(How to)」の部分ではSFAは解決志向であり、TA (再決断)は問題志向であるようです。
さて、次回はこれらのことを踏まえて、TA のディスカウント理論からのSFA、つまり問題発見の手法から解決の構築の考え方にどう橋渡ししていくか、問題志向⇒解決志向への方策を論じてみたいと思います。
追伸、ディスカウント理論(交流分析)応用編 ~その1~に写真を追加しました。少し見やすくなったかと思います。
HP エクステンド横浜 http://www.extendyokohama.com/
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