2005年の丁度今頃、部屋の中にじゅんが歌ってた
グレーの曲を流し食欲も無く、涙がとまらなかったころ
友人にランチに誘われた
それまで砂を噛むようだった食事に味が戻った
友人と別れてバス停の近くの花屋の店先に
「純白のデンドロビーム」に目がとまり購入
その花を見ると心が落ち着いて自分を取り戻していくよう
だった
どこかじゅんのの生まれ変わりのような気がしたものだ
5年の月日は花の色を変えた
それとともに生きる意欲も湧いてきた
植え替えの度に花の茎は減り残ったのは数本になったが
花の色と花びらは明るいピンクの色と黄緑色が増え
純白から華やかな美しさに変化
ずっとなくならないように育てていきたい
もう一度真っ白いぎっしりと並んだデンドロニュームに
出会いたい
あの花屋さんは数年前に閉店
どこかの花屋さんででまた出会うだろうか?
きっと探し出してみたい
今度出会った時はどんな気持ちで見つめるのだろうか?